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実践ビジネス英語にちょっと興味があるんだけど、ざっくりどんな講座なのかポイントを知りたい、というか実際どうな感じなの?

TOEICの勉強ばかりで飽きてきたし、試験用の英語じゃなくて、何か別のことでもやってみようかな。多少遠回りでもTOEICに役立てばそれでいいし。

TOEICをずっと勉強していて、600点を超えている人なら、一度はビジネス英語を本格的に勉強しようかと、興味を持ったことがあるかもしれません。

これを読み終える頃には、

  • これから受講しようか迷っている人 ⇒ やってみようかもっと興味を持つ
  • 今まさに受講している人 ⇒ 愛着が湧いてモチベーションが高まる

そんな内容になっていると思います。

 

ちなみに、私の実践ビジネス英語との関わりは↓こんな感じです。

  • 過去に実践ビジネス英語を2ヶ月やったものの挫折(理由は後ほど)
  • 現在、再び受講し始め、毎回リスニング解説を当サイトで執筆中

こんな私だからこそ感じる、率直な感想、思いも今回しっかり伝えようと思っています

 

ちなみに、この後、2度目の挫折をしております。。

どうして挫折したのかはこちらの記事(↓)に詳しく書いています(基本的に、巷の実践ビジネス英語の評判を覆す内容になっています笑)

 

では、いきましょう。

実践ビジネス英語とは

30年以上続く、長寿番組

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まず番組の歴史を振り返ると、30年以上続いているというその長寿番組ぶりに驚きます。

 

番組がスタートしたのは、1987年、「やさしいビジネス英語」として始まっています。

TBSの「世界ふしぎ発見!」や、テレビ朝日の「ミュージックステーション」が始まった1986年ですから、その1歳年下ということになりますね(驚)

 

その後、途中番組名が変わりつつ、2008年から現在の「実践ビジネス英語」となっています。

人気の源泉は講師にあり

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1987年の番組発足当時から、講師は杉田敏さんが務めています。(2002年に一度降板したが、2004年に復帰)

経歴を見るだけですごい方ですが、語り口はやさしく穏やかで、とても耳障りが良い声です。

 

“ビジネス英語のカリスマ” とも称されることがあり、何年も受講している方の中には、杉田ファンが相当数いると思われます。

実際、テキストの最後にある読者のお便りコーナーや、ネットでも、「もう何十年も受講しています」という声、超リピーターをよく見かけます。

 

杉田さんの経歴をざっとまとめると、

  • 青山学院大学卒業後、日本で英字新聞記者になる
  • オハイオ州立大学に留学
  • 翌年修士号(ジャーナリズム)取得
  • アメリカで経済の新聞記者になる
  • 外資系企業で活躍(GE取締役副社長も歴任!
  • 現在は、昭和女子大学客員教授
  • 「成長したければ、自分より頭のいい人とつきあいなさい」他、著書多数

やはり、アメリカでのビジネス経験が長く、GEという世界的大企業の幹部もしていたというのだから驚きです。

 

現在もテキストや放送を作るため、The New York Times、The Wall Street Journalなどの情報収入は欠かさないとのこと。

実際にビニェット(ダイアログ)も、杉田さんが編集に関わっていると雑誌のインタビューで答えていました。

 

アメリカのメディアや海外の友人など、様々なソースを使って、その時々に旬な話題が取り上げられています。

また、放送の中では、しばしば杉田さんの経験や考えが話されます

 

毎回各テーマの終わりには、アシスタントのヘザーさんとテーマについてフリートークをする、Talk the Talk というのコーナーがあります。

杉田さんがざっくばらんに自分の経験や、考えを話されていて、私の一番のお気に入りのコーナーです。

 

テキストにも毎月「はじめに」と「今回のビニェットから」というコラムは杉田さんが執筆しています。

実践ビジネス英語は、残念ながら生の英語ではないので、やや単調さがあります。(あとで詳しく書きます)

 

ですが、私が再び聞き始めようと思い、今も地道に続いているのは、杉田さんの人柄や、彼から何か学びたいという気持ちが強いのですね。

誤解を恐れずに言えば、私にとって杉田敏さんは、「英語ができて、頭のいい、優しい親戚のおじちゃん」です。

内容と特徴【教養ある大人の雑談】

では、内容を詳しく見ていきます。

 

「ビジネス英語」という名を冠していますが、その内容は職場での雑談、日常会話です。

舞台は架空のグローバル企業で、登場人物たちがその時々の旬なトピックについて、様々な雑談をするというものです。

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会議やプレゼン、電話や商談などで使う、いわゆるビジネス英語の参考書に出てくるようなフレーズは、ほとんど出てきません

先ほど、職場での雑談と書きましたが、社会・経済の時事テーマをもとにした大人の雑談、職場でのスモールトークといった感じです。

 

テキストにも、次のように講座の特徴を書いています。

現代の国際ビジネス環境を反映するテーマを中心に、社会的・経済的に広範なトピックを取り上げます。会話は実際のビジネスシーンに即した展開になっており、また広い意味のビジネス活動に必要な、現実的な情報も盛り込まれています。「ビジネス英語」「時事英語」といった枠にあまりとらわれずに総合的な英語学習にお役立てください。

実践ビジネス英語 テキスト利用のしかた より

そして、言葉のチョイスも(我々ノンネイティブからすると)ちょっと洒落ています。

TOEIC900点以上の難しい単語は使えても、こうした言い回しは知っていないと使えない、そういうものが多いです。

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例えば、get carried away 夢中になる、われを忘れる、というのはなかなか出てこないですよね。

こうしたフレーズこそが、私の考える実践ビジネス英語の最大の特徴です。

 

講座に出てくるフレーズ(簡単な単語の組み合わせで作る、ナチュラルな表現)をどんどん覚えて使えるようになると、表現に幅と自然さが加わり、スピーキングは相当上達するはずです。

本来ビジネス英語というのは、参考書に出てくるような高等なフレーズをマスターすることではないと思っています。

 

私も、実際に貿易業務で仕入調達と営業の両方の実務にかかわりましたが、「ビジネスで使われる英語は、日常英語の延長みたいなもの」というのが私の印象です。

私のリスニング学習において、大変お世話になった本にも次のように、ビジネス英語について誤解があると書いています。

実はビジネス英語とは、ある程度教養のある社会人の間で使われる「常識的な」英語のことなのです。職場で使われているだけでなく、大人同士が集まれば、そこで使われるごく自然な英語といえます。ですから、「社会人としての知識や常識を背景に話される普通の英語」がビジネス英語だと考えてください。

究極の英語学習法 K/Hシステム 入門編(国井信一、橋本敬子著)

 

これについては、実践ビジネス英語の杉田敏さんも同様のことを、雑誌のインタビューで答えています。

一般の英語とまったく異なった形の「ビジネス英語」というものが存在するわけではありません。それに、この世の中にはビジネスにまったく関係のない事象はほとんどありません。教育、芸術、スポーツ、犯罪も、すべてお金がからんでいます。仕事の話(shoptalk)しかできない人は決して尊敬されません

最後の “shoptalkしかできない人は尊敬されない” というのが非常に杉田さんらしいコメントになっていますね。

 

頻度としては週3回、1回15分で、2週で1つのテーマについての会話(ショートストーリー)を学びます。

実際、過去に扱ったテーマには、次のようなものがあります。

  • Virtual Reality and the Future of Travel 仮想現実と未来の旅
  • Millennials as Mentors and Consumers メンターそして消費者としてのミレニアル世代
  • The Tiny House Movement 「タイニーハウス」という動き
  • Revamping Sexual Harassment Policy セクハラ対策を刷新する
  • Smartphone Addiction スマホ依存症

このように、時事的な知識を深めつつ、英語も身につけようという内容になっています。

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【TOEIC対策】リスニングに効果あり

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TOEICの勉強中で、学習ツール、教材の一つとして実践ビジネス英語を考えている人もいると思います。

 

そうした人に向けて、TOEIC対策としての実践ビジネス英語、について解説します。

まずTOEICの勉強ということで考えるならば、レベルについて知っておく必要があります。

 

簡単に言うと、標準的な負荷で勉強をするなら、受講する段階でTOEIC800点ぐらいは欲しいところです。

使われている語彙のレベルを踏まえると、最低でもTOEIC700点は必要だと思います。

 

レベルについては、使用語彙のデータをもとに詳しく検証した結果を、こちらの記事↓にまとめています。使用語彙から見えてきた、講座の特徴にも触れています。

 

では、あなたがTOEIC700点~800点台だとして、TOEICでさらにハイスコアを取ろうとしたとき、実践ビジネス英語が効果的なのか?という話です。

 

私は当サイトで毎回放送後に、その回のリスニング解説の記事を書いています。

冒頭に書きましたが、その後最終的に2度目の挫折をしていますので、現在この解説記事は書いていません(2018年12月いっぱいで終了)。

 

挫折の経緯はこちらの記事(↓)をどうぞ。実践ビジネス英語の嫌いなところを書きなぐっています(笑)

 

その意味では、他の人よりやり込んでいるという自負があります。

その私の結論はこうです↓

TOEICには直接役に立たないが、リスニングの勉強にはなる

理由①:使用語彙がTOEICとズレている

使用語彙をデータで検証した結果、実践ビジネス英語で扱うハイレベルな単語ほど、TOEICでは使われない傾向にあります。

 

判定はWeblio辞書のランクを基準にしています。

オンライン辞書の国内最大規模で、皆さんの中でもお世話になっている人は多いと思います。

↓のグラフをご覧ください。

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注目すべきなのは、ランク外が多いことです。

ランク外というのは、簡単に言うと、TOEICには出ないということです。

 

英検でも統計を取りましたが、TOEICのランク外の値は、英検のそれの倍に近いのです。

それは恐らく、英検の方が範囲をビジネスに限っていないため、より広範な語彙力を要求しているということだと思われます。

 

つまり、受講対象レベルのTOEIC700~800点台の方が、さらに上を目指す場合、ボキャブラリーの点で無駄が多いのです。

また、実践ビジネス英語は、単語よりも実際に会話で使えるフレーズを重視していることも、TOEICの傾向とマッチしていません

 

では、まったくTOEICに役立たないかと言われれば、そうでもありません。

何がどう役立つのか、という話が次の理由②です。

理由②:ヘザーさんのトーク部分が生英語に近い

講座の構成は大きく以下の3つに分かれます。

  • ビニェット(ダイアログ)※テキストに載っている
  • ビニェットに出てきた単語・フレーズの解説
  • フリートーク

ビニェットは、いわゆる学校でやったような、何人かの登場人物がいて、その会話の音声を聞くというものです。

 

原稿はテキストに載っていて、読み上げのスピードはTOEIC並みです。

単語やフレーズさえ知っていれば、聞き取りは難しくないはずです。

 

一方で、ビニェットの解説とフリートークは、アシスタントのヘザーさんが主に担当しますが、原稿なしの生の英語に近いものになります。

発話スピードは自ずと速くなり、ah, や well, you know, など自然な会話に必ず出てくるつなぎ言葉(Filler)も入ってくる、ネイティブの自然なスピーキングを体感できます。

 

ただ、これは私の推測ですが、これらのパートも原稿がある程度あって、それに沿ってスピーキングしていると思われます。

また、あくまで公共放送のラジオ英語講座ということで、ヘザーさんのスピーキングも生の英語より、少し手加減をしている印象です。

 

生の英語に比べるとスピードもやや遅めですし、発音もわりときれいにしていて、音の脱落もあまりありません。

経験上、私の持論では、TOEICで700点を超えてきたならば、できるだけ早く生の英語に触れた方がいいと考えています。

 

しかし、いきなり生の英語に移るのではなく、実践ビジネス英語はその中間的な橋渡しとしても活用できると思っています。

 

そもそも、実践ビジネス英語のような収録英語と、生の英語は性質や目的が全然違うので、そこを理解して活用する必要があります

その辺の違いや、両者のメリット・デメリットはこちらにまとめていますので、合わせて読んでみてください(↓)

 

実践ビジネス英語のヘザーさんの語りの部分を毎回、しっかり精聴してリスニングすれば、TOEICのリスニングパートは相当楽に感じるはずです。

なので、リスニング力アップに関しては、実践ビジネス英語は非常におすすめです。

 

実践ビジネス英語を使った勉強法については、こちらの記事にまとめていますので、興味のある方はご覧になってください↓

 

また、やっぱり生の英語に興味がある!ニュースや映画、実際の生の会話で勉強したい!という人は、ヒアリングマラソンという、こちらも30年以上のロングセラーの通信講座があります。

 

私も受講中で内容を詳しくまとめていますので、気になる方はこちらも参考にしてみてください。

【率直な感想】最後に本音を言っておきたい

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実践ビジネス英語は、TOEICで700点を超えていて、教養ある社会人が学ぶにはピッタリの講座だと思います。

ここまで説明してきたように、非常に魅力的な講座で、自信を持っておすすめできます(テキストも1冊450円と安いですしね!)。

 

しかし、ここから少しネガティブな本音を言います。

これは先に書いた、私が過去に2ヶ月で挫折した(嫌になってやめた)経験がもとになっています。

 

なぜ私は挫折したのか?

一言で言うと、面白みを感じなかったのです。

 

もちろん interesting ではあったのですが、 funny ではなかった、enjoy できなかったのです。

その後2度目の挫折をしたときも、まったく同じ理由で挫折しました(詳しくは↓の記事を読んでください)

 

私はそれ以前に、生の英語での学習をすでにかなりしていて、生の英語の良さ、楽しさを知っていました。

 

生の英語で勉強するようになってから、リスニングもスピーキングも格段に伸びました

 

このことは、生の英語と実践ビジネス英語のような収録英語の決定的な違いによるもので、こちらの記事(↓)に詳しく書いていますので、合わせて読んでみてください。

 

私はCNNやBBCなどの海外ニュース、海外ドラマなどの生の英語を聴くのが好きです。

実際に話している人の感情や息づかいが、発音やイントネーションにはっきり現れるので、聞いていて楽しいのです。

 

しかし、この実践ビジネス英語は、基本的にフリートークのパートも含めて、ある程度の原稿、筋書きがあって、それに言葉を乗せている感じがあって、やはり本物の生の英語ではないのです。

しかも、ラジオ講座というかなりマイナーな世界で、ただ毎回、家で1人でラジオを聴いて勉強する感じが、孤独でならなかったのです。

 

扱っているトピックも旬な話題だし、もっと他の人と共有できる、独りじゃないと思える環境があれば、違っていたと思います。

そうした経験があって、今は当サイトで毎回放送後にリスニング解説の記事を書いています(2018年12月いっぱいで終了)

 

全国の同じ受講者が「ここは難しかったよね」など気持ちを共有できるように、かつての私のように「1人で勉強していてつまんないな」と思わないように、そんな記事づくりを心がけています。

 

もしあなたが、TOEICですでに700点を超えているならば、生の英語に移る前のステップとして実践ビジネス英語を使ってもいいと思いますし、すぐにヒアリングマラソンのような生の英語に挑戦しても構わないと思います。

 

そのへんは、みなさんのモチベーションや各々の環境に合わせて、適切なものを選択すればよいと思います。

最後にオマケとして、念のため受講方法も書いておきますので、参考にしてください。

受講方法【裏技も?!】

放送時間、ストリーミング配信

一番シンプルなのが、決まった放送時間にラジオを聴く、というものです。

ただ、いろんな日常のスケジュールの中で、難しいこともあります。

NHK語学講座の公式webサイトNHKゴガクでは、1週遅れで、前の週の放送のストリーミングで聞くこともできます

また、CD付きテキストを買うこともできます。

テキストは買うのが原則ですが、テキストはなくても受講できます。

しかし、テキストがないと、スクリプトがないということになるので、リスニングで聞き間違えても答えあわせができません。

そうなると、自分の間違いや弱点に気づきにくく、学習効果としては一気に低下してしまいます。

1冊500円もしないので、ケチらずにぜひ、テキストは使った方が良いです。

録音、ダウンロード

ここからは自己責任でお願いします。

ストリーミングで前の週の放送を聞く方法を紹介しましたが、少し検索すればストリーミングをダウンロードする方法も見つけることができます。

たとえば、こちらのサイトにはその方法が記載されています。

【2018年版】NHKラジオ講座をまるごとダウンロード・予約録音してPCやスマホで勉強する方法

ちなみに私はこの中でも紹介されている、Radikoolというフリーソフトを使って、PCで予約録音をしています。

以前はラジリンガルを使って、ストリーミングをダウンロードしていました。

本当は良くないんでしょうけどね・・・

では、今回はこの辺で!

I really hope you have a wonderful English study!

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【悲報】正直、こんな場合は独学では無理です

英語は完全独学でも話せるようになるし、TOEICも高得点が取れます。

私自身もTOEIC400点前半→705点までは、日本にいて完全独学で取れました。

ただ、1年半かかってるんですよね。

 

これはわりと平均的なスピードだし、ネットや広告で見るような独学3ヶ月で200点UP!とかは、たまたま好条件が重なっただけで、再現性も低いというのが私の考えです。

 

正直言って、3ヶ月で200点上げる方法なんて私には分かりません。

これが私の考える独学の限界です。

 

どうしても短期間でスコアアップをしたいなら、素直にスクールを使うのが賢明だと思いますね。

以下は私目線で、TOEICのスクールを3社に厳選し、徹底比較した記事なので、スクール選びの参考になるはずです。

【3選】TOEIC対策に強いおすすめのスクール | 短期間でスコアを上げる

 

TOEIC以外の、ビジネス英会話などのスピーキングでも、同じことが言えます。

個人的にはスピーキングを伸ばすなら、オンライン英会話がベストだと思ってますが、3ヶ月とかでそれなりの結果が出したいのなら、話は別。

 

何が原因で話せないのか、きちんと客観的に自己分析して、それに対応した勉強ができるなら、独学でもいいかもしれません。

だとしても、3ヶ月でそれなりに話せるようになるというのは、控えめに言ってギャンブルだと思いますね。

 

個人的には、どうしても短期間で英会話力を伸ばしたいなら、スクール1択です。

以下の記事では、私目線で、信頼できそうなスクールを3社厳選し、比較していますので、参考にしてみてください。

英語コーチングスクールとは?おすすめ4社を比較 | メリットとデメリットも

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