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通訳の仕事に興味があるんだけど、みんなどうやって始めたんだろう?リアルな経験談を聞いてみたいな。

 

私は先日、フリーの通訳者としての第一歩を踏み出しました。初仕事をこなしてきたのです。

それまでメーカーの貿易・海外営業職として、社内通訳はしてきましたが、会社を離れてフリーで仕事を請けるのは今回が初めてでした。

想像どおり、フリーで通訳をするのは大変でしたが、案件自体がそんなに難しくなかったこともあり、無事にこなすことができ、発注元の会社の方からも、褒めていただくことができました。

 

この記事では、

  • 通訳の仕事に興味があるけど、まだ一歩を踏み出していない人
  • これから踏み出そうとしている人

に向けて、仕事のもらい方や当日までの準備など、私の体験談をすべてお伝えしていきますね。

これから書く話は、通訳者の第一歩としては、とてもラッキーなケースだと思うので、こういうケースもあるんだなぐらいに読んでもらえればと思います。

当時の私の経歴と英語力 | 通訳者のレベルとしては低め

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私が今回、フリーの通訳者として仕事をした、まさに今現在の経歴と英語力はこちらです。

TOEICは880点

10か月前に受けたTOEICスコアが最新で、880点でした。

それ以来、そこまで一生懸命に英語力を上げる努力をしてこなかったので、今現在も880点程度のレベルだと思います。

 

後で書きますが、オンライン英会話は英語力をキープするために、日頃からやっているので、880点から劇的に英語力が下がっていることもないはずです。

通訳者は英検1級、TOEIC900点が必須とも言われるので、標準的なレベルからすれば、私の英語力は劣っていると思います。

英語圏に1年在住経験あり、メーカーの海外部門での経験

私は5年ほど前に1年間、青年海外協力隊でジャマイカに住んで活動していました。

ジャマイカは公用語が英語なので、当時は朝起きてから寝るまで、ずっと英語漬けでしたね。

 

帰国後は、英語力を活かしてメーカーの貿易・海外営業職で仕事をしていました。

海外出張も多かったですし、社内スタッフとして通訳もしていたので、一応通訳経験はその当時からありました

社内通訳はフリーで通訳の仕事を請けるのとは、全然緊張感が違いますね。その分野にも精通していないですし。

翻訳も学習中

フリーで翻訳の仕事も請けようと、半年ほど前から産業翻訳の勉強もずっとしています。

翻訳会社のトライアルにも挑戦していますが、今日現在では、まだいい結果は得られていません

翻訳の勉強によって、英語⇒日本語を自然に訳出するスキルはかなり上がった気がしますね。
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【仕事は突然に】初めてのフリーでの通訳の仕事内容

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私の英語力は通訳者として低めでしたが、通訳の仕事は突然舞い込んできました。

ここでは、私が仕事を得た状況や、その通訳の仕事内容について書いていきます。

仕事は知り合いの紹介【地方ではあるある?】

私はパートタイムで、英会話教室の仕事をしているのですが、その教室のオーナー先生から今回の仕事は紹介されました。

そのオーナー先生はフリーで通訳もしている方で、地元にいろんな英語関係のネットワークがある方です。

 

知り合いの通訳の方から、「自分は行けないから、誰か通訳できる方いませんか?」という形で、そのオーナー先生に仕事が回ってきたんですよね。

そこで「自分も教室のレッスンがあるから、わか先生、通訳の仕事やってみない?」という感じで、私に白羽の矢が立ったのです。

 

今回の件を通じて、私が住んでいる地方の田舎町みたいなところは、通訳の仕事は、知り合いなどのコネクションで仕事を回している気がしました

都市部では斡旋する会社も多かったりするんでしょうが、田舎は人と人のネットワークで回っている気がします。なので、通訳関係の団体など、そのネットワークの輪にいるというのがすごく大切だと思いましたね。

 

私自身、フリーで通訳をやるなんて考えてもいなかったので、受けるか迷いましたが、オーナー先生から「そんなに難しい通訳じゃないみたいだし、何事もチャレンジだよ」と背中を押され、受けることにしました。

救急隊が救助技術を学ぶイベント・セミナー

内容は、全国の消防署の救助隊が集まるイベント(3日間)の通訳でした。

ドイツの救助用具メーカーのインストラクターが来日し、日本の救急隊にそのレスキューツールの使い方や、救助法をレッスンするというもの。

 

基本的に、機材の使い方の講義になるので、技術的な話になるんだろうということは、私もメーカーにいたので、想像がつきました。

フリーの通訳者の場合、通常、背景知識のない初めての分野を通訳するので、その点、社内通訳より難易度が上がると思いますね。

ドイツ人が話す英語を日本語に逐次通訳する

そのイベントでは、ドイツ人インストラクターが話す英語を日本語に訳すという内容でした。

私が気になったのは、同時通訳なのか逐次通訳なのかという点。

 

会社の担当者とも事前に会って打合せをしたのですが、同時通訳と逐次通訳の区別自体がそもそも分からなかったり、そこまで現場を知らない上役の人だったので、話がかみ合わず、結局どっちなの?というのは当日まで分かりませんでした。(結局、逐次通訳でした)

同時通訳なんてやったことないし、打合せの場の空気を壊してでも、どっちなのかしっかり確認すればよかったかなとも思いました。まぁどうにかなるだろう、って感じで気にしないようにしました笑

事前準備のために私がしたことの全て

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通訳は事前の準備が大切!と言いますが、私がやったことはそこまで多くはありません。

理由としては、

  • 事前の打合せから、そんなに難しい案件ではなさそうだ、と感じた
  • 今さら自分の英語力が飛躍的に上がるわけではないので、ジタバタしてもしょうがない、と半分諦めた

 

誤解がないように言いますが、通訳の準備なんてこの程度でOK!ということでは全然ないです。これはあくまで私の場合の話です。。

製品カタログとWebサイトチェック

事前にそのドイツのメーカーの製品カタログ(日本語版)を、冊子でもらっていたので、それをまずは読み込みました。

それから、そのカタログとそのメーカーのWebサイト(英語版)を見比べながら、必要なボキャブラリーを増やしていきました。

 

カタログで使っている英語表現がそのまま現場で出てくるだろう、とテスト前に山を張るような感じです。

実際にこの作業はやっておいてよかった(むしろやってなかったらやばかった)ぐらいに感じたので、本当に大事だと思いますね。

オンライン英会話とリスニング練習(ディクテーション)

このあたりは、実際の通訳に役立てるためというより、英語力を高めておくという感じです。

料理人で言えば、包丁を研いでおくみたいな作業ですね。

 

今回の仕事の場合、英語を話すというより、英語をしっかりリスニングできる方が大切だと考えました

英語を話すのは、受講者側から質問が出た場合などに、それをインストラクターに英語で説明するときぐらいですからね。

 

そこで私がやったのは、日頃やっているオンライン英会話

オンライン英会話は5年以上使っていて、以下の記事にも書いていますが、経験上リスニング力UPにもとても効果的です。

【経験談】オンライン英会話で私が実感した効果と効果的な学習法

 

また、Hapa英会話という人気の学習サイトを使って、ディクテーションもかなりやりました。

Hapa英会話では無料のメルマガもあり、そこで週に1回、ネイティブ同士のリアルな会話がスクリプト付きで配信されるので、これを教材にしました。

【愛用歴4年】Hapa英会話を使った勉強法 | Youtube・ブログ・Podcast・メルマガ

 

生の英語のディクテーションは、面倒で手間もかかりますが、リスニング力を上げるにはすごく効果があります。

【体験談】まじめにディクテーションやったら驚くほど効果があった話

ディクテーションは直前にやっておいて良かったと思いましたね。やはりリアルな英語の音への感度(アンテナ)がバシっと立つ感じがあります。

初めての通訳現場で感じたこと、訳出のコツ

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私は今回、朝から夕方まで終日、3日間のイベント通訳をやったのですが、いくつか感想をまとめておきます。

どれも、これからフリーで通訳をやりたいという人には参考になるかなと思います。

TOEIC900点、英検1級がスタートライン

やはり通訳をやる以上、高い英語力は必須です。

具体的にはよく言われるように、TOEIC900点以上、英検1級あたりが目安になるかなと思います。

ただ個人的な印象としてはTOEIC900<<<英検1級で、英検1級はスピーキングテストもあるので、英検1級がまず最初に目指すレベルになるかなと思いますね。

 

今回の私の案件は、予想していたように、やはりそこまで難しいものではありませんでした。

それでも結構ギリギリで何とかこなせたな、というという印象だったので、会議や商談の通訳はもっとずっとシビアな気がします。

僕は全部正確には訳せなかったけど、褒められた

先ほど書いた「そこまで難しくなかった」というのは、3つの要素があります。

今回の案件が難しくなかった理由
  • 専門用語が多く飛び交う、専門性が必要な通訳ではなかった
  • ドイツ人の英語なので、多少聞き取りやすい
  • 参加者や発注元の社員で、ほとんど通訳の良し悪しを評価できる人がいない(1字1句正確に訳すより、大事なことが伝わればOKという感じ)

 

私が一番感じたのは3つ目ですね。これは本当にラッキーだと思います

今回の私の通訳は、そこまで正確に通訳できていなかった場面も多く、直訳っぽくて、自分で話しててちょっと意味不明な箇所も結構ありました。

 

訳抜けもそこそこありました。

それでも、発注元の会社の人には「すごい通訳上手ですね。何かこういう分野の勉強してたんですか?」とまで褒められました。

 

インストラクターが何を伝えたいのか、その重要な部分を外さずに訳して、参加者に伝えられたのが大きかったのだと思います。

「~ですよね」「~ですよ」などインストラクターが語りかけるように、できるだけ自然な口語調で訳していたのも、一般の人からしたら、分かりやすいという評価につながったのかもしれません。

これが具体的な金額などの数字が出てくる、シビアな商談などでは難易度はまるで違ったと思いますね。

背景知識や専門知識はできるだけ持っておく

どんな通訳の仕事でも、事前に資料を読み込むなど、準備はしっかりした方がいいです。

準備はしすぎるに越したことはありませんし、準備をどれだけしたかが、当日の通訳のクオリティを支えるような気がします。

 

ただその辺は、どの程度時間をかけられるかという現実的な問題もあるので、一概に言えませんが、可能な限り準備には時間をかけた方が良いです。

私も事前に、製品カタログや会社のWebサイトをそれなりに読み込んでいたので、当日もすんなり対応できたように思います。それをサボっていたら、もっと苦労していたと思いますね。

まずは一度、現場に飛び込んでみるのもいいと思う

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通訳をネットで検索すると、いろんなネガティブな話が出てきて、自分なんかにはまだ無理だと思うかもしれません。

私もその1人でした。

後でダメ出しされまくるんじゃないか、とか、英語が分かる社員に「お金払って頼んだのにこの程度のレベルじゃ、自分がやるのと同じだ」みたいに酷評されるんじゃないか、と内心ビクビクしていました。

 

断ればよかったかなと思うこともありました。

でも、通訳は実務経験の有無が非常に大切なのも事実で、今思えば、思い切って飛び込んでみて良かったなと思います

 

とりあえず、これでフリーで通訳の仕事をした実績になりますからね。

一方で、これで自信を打ち砕かれるような結果になっていたら、今頃は「もう通訳の仕事はやらない」と心に決めていたことでしょう。

これは結果論ですが、チャレンジしてみなければ分からないこともあるんだなと、改めて今回感じました。

 

私自身、自分が通訳をするレベルにあるなんて思っていなかったし、実際に自分がフリーで通訳をすることになるとも思いもしませんでした。

でも結果的に、やってよかったと今では思いますね。

 

本音としては、今後も通訳の仕事をやるかと聞かれれば、よほど何かない限りやらないと思います

やっぱり自分の通訳の質にはまだ全然満足できていないし、英語力を高めるのがまずは先かなと現時点では考えています。

 

これから通訳をやってみようと興味を持っている人に、この記事が何かの参考になれば幸いです。

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【悲報】正直、こんな場合は独学では無理です

英語は完全独学でも話せるようになるし、TOEICも高得点が取れます。

私自身もTOEIC400点前半→705点までは、日本にいて完全独学で取れました。

ただ、1年半かかってるんですよね。

 

これはわりと平均的なスピードだし、ネットや広告で見るような独学3ヶ月で200点UP!とかは、たまたま好条件が重なっただけで、再現性も低いというのが私の考えです。

 

正直言って、3ヶ月で200点上げる方法なんて私には分かりません。

これが私の考える独学の限界です。

 

どうしても短期間でスコアアップをしたいなら、素直にスクールを使うのが賢明だと思いますね。

以下は私目線で、TOEICのスクールを3社に厳選し、徹底比較した記事なので、スクール選びの参考になるはずです。

【3選】TOEIC対策に強いおすすめのスクール | 短期間でスコアを上げる

 

TOEIC以外の、ビジネス英会話などのスピーキングでも、同じことが言えます。

個人的にはスピーキングを伸ばすなら、オンライン英会話がベストだと思ってますが、3ヶ月とかでそれなりの結果が出したいのなら、話は別。

 

何が原因で話せないのか、きちんと客観的に自己分析して、それに対応した勉強ができるなら、独学でもいいかもしれません。

だとしても、3ヶ月でそれなりに話せるようになるというのは、控えめに言ってギャンブルだと思いますね。

 

個人的には、どうしても短期間で英会話力を伸ばしたいなら、スクール1択です。

以下の記事では、私目線で信頼できそうなスクールを5社厳選し、比較していますので、参考にしてみてください。

元海外営業が選ぶ!英語コーチングスクールのおすすめ5選 | 目的別に徹底比較!

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