
TOEIC700点を越えたのに、まだまだ全然リスニングが苦手で。。リスニングも、実は半分ぐらい雰囲気で聞き取って回答してる(汗

映画もニュースも英語で聞き取れたら楽しいんだろうけど、いまだに全然聞き取れないよ。
中上級者ほど、リスニングの伸びがゆるやかになってくるので、リスニングが思うようにできない自分に悩むようになります。
早く上達したい気持ちがあればあるほど、できなくて悔しい気持ちも強くなりますし、一方でもうこれ以上伸びないのかも・・・と諦めそうになることもありますよね。
私もそうでした。
この記事を読んでいるあなたなら、「英語の中級、上級者のレベルになれば、リスニングが伸び悩むのはよくあることで、それを打破するためには、生の英語を学習に積極的に取り入れるべき」というのは理解しているはずです。
もし、これを読んで「??」となった人は、こちらの記事をまず読んでみてください。
この部分が理解できていないと、これから紹介するリスニング教材の説明を読んでも、いまいち価値が分からず、あなたの時間を無駄に使わせてしまうからです。
これから紹介する4つの教材の中から、きっと今後のあなたに必要な学習ツールが見つかるはずです。
もくじ
おすすめランキングTOP4【徹底比較】
実際に、世の中にこれだけ英語の教材が溢れている中、生の英語を使ったものは、驚くほど少ないのが実情です。
しっかり実績があり、市場から評価されているものとなると、4つしかありません。
最初にランキングTOP4を紹介し、その後、個々に実際に使ってみた感想やレベルを交えて比較し、おすすめの理由を書いていきます。

- 楽天 三木谷社長も、池上彰さんもやっていた!リスニング通信講座の王道中の王道
- 録音英語と生の英語の収録バランスが最適で、リスニング力を効果的に引き上げる
- コンテンツは映画、ニュース、日常会話、ビジネス英語など豊富なので、聞いていて全然飽きない(楽しい!)
- 聞き流すのではなく、シャドーイングやディクテーションなど、多方面からリスニングを強化
- 日本人にありがちな、英語のインプット不足をカバーできる(1日1時間以上が目安)
- 4つの中で値段は一番高いが、量と質のトータルで見ればコスパは良い(ENGLISH JOURNALが無料で届く)

- 1971年創刊の英語学習雑誌のパイオニア
- ヒアリングマラソンの副教材であり、生の英語が音源全体の7割を占める
- とにかく英語学習者目線で、「楽しく、身になる雑誌を」という読者愛を感じる
- 内容理解、ディクテーションなど学習コンテンツも充実
- インタビューや対談コンテンツを中心に、カジュアルで自然な英語が多いので、スピーキングの勉強にもなる
- インタビュイー(される側)が興味のない人のときは、ちょっとやる気が下がる

- 30年以上続く、中上級者向けの長寿番組
- ナレーション英語だが、アシスタント女性の解説パートが生の英語っぽい
- 生の英語への橋渡し教材としてベスト
- テキストは450円と安く、お金をかけたくない人には最適
- 使用語彙はTOEICに出ないものが多く、TOEIC対策としては直接役立たない
- 個人的には、内容がつまらなくて、楽しめなかった

- 全世界20億人が見る世界最大のニュースメディアCNNを題材にした雑誌
- CD音源全体の7割は、実際の放送音源を使用
- 使用語彙が難しく、TOEIC900点以上で英検1級を目指す人限定でおすすめ
- 難解な単語、表現は身につくが、カジュアルな日常表現はあまり学べない
- CNN好きには最適だが、それ以外はENGLISH JOURNALの方が、英語学習のバランスが良い
1000時間 ヒアリングマラソン【ブレイクスルーを目指す】

私も受講していましたが、中上級者にとって必要なものが詰まっています。
講座をフル活用して、自分のものにするためには、レベル的にTOEIC730点以上は欲しいところです。
この講座の良いところは、ナレーション英語と生の英語をバランスよく学べることです。
具体的には、半々ぐらいの比率になっており、副教材のENGLISH JOURNALと合わせても、6:4ぐらいで生の英語の方がやや多いという、絶妙なバランスです。
生の英語は実践的なリスニング力、現場対応力を鍛えるのには適していますが、先に書いたように音の変化が激しく、実際スクリプトどおりにはどうしても聞き取れない、ということがたまにあります。
となると、ディクテーションをはじめとした1字1句きっちり聞き取る精聴の際に支障がでることがあるのです。(ただ、これは工夫次第でうまく回避できます)
また、シャドーイングをやろうにも、早すぎて付いていけないということがあります。(私も絶対無理です!)
ヒアリングマラソンはうまくナレーション英語もコンテンツに取り込むことで、ナレーション英語の良さと生の英語の良さ、双方をうまく使って、学習効果を高めているのです。
あとは、量的なことです。
教材名にあるように、1日3時間、1年で1000時間のリスニング時間を確保しようというのが最大の特徴です。
SLA(第二言語習得論)の専門家に言わせると、日本人はインプット学習が圧倒的に足りないそうです。
日本人が英語ができない理由の最後は、学習法です。SLA の理論からみると、英語のインプットが圧倒的に不足しています。
英語はもっと科学的に学習しよう(白井恭弘 著)
ある程度大量のインプットが必要というのは、いろんな本を読んでも結構書いてあり、私がリスニングで最初のブレイクスルーを導いてくれた本にも、こう書いてあります。
結局、語学の学習の秘訣は「壮大な慣れ」です。
英語耳 ~発音ができるとリスニングができる(松澤喜好 著)
外国に住んでいれば別ですが、日本にいながら英語を身につけようという時、1年1000時間というのは控えめに言っても、妥当なラインだと思います。
ヒアリングマラソンの最大のネックは値段と、勉強時間の確保だと思います。
値段については5万円以上しますので、「よしやるぞ、えいやっ!」という感じで結構勇気がいりますよね。
私も結構悩みました。
でもよく考えてみてください。
月額で考えれば4500円ぐらいなので、他の英会話学校に通うことを考えれば格安です。
駅前留学のような英会話学校だと、たった週2回だけで年間20万以上します・・・
しかもENGLISH JOURNALが副教材として、無料で付いてくるので、実際はかなりお得なのです(ENGLISH JOURNAL単体で買うと、月1500円かかります)。
勉強時間の確保についてですが、実はあまり心配しなくて大丈夫です。
というのも、私も受講し始めて半年が経ったのですが、他の受講者の様子を見る限り、しっかり毎日3時間やっている人は少数だと思うからです。
これは、毎月のテキストで受講者からのお便りがいくつも掲載されるのですが、それを見ていると、多くの受講者は、ヒアリングマラソンという良質なリスニング教材を使って、日々の英語学習のペースメーカーにしているだけなのです。
では、1日どれぐらいの勉強時間が必要か?ということですが、毎日最低1時間は確保できないと難しいかなと思います。
外国語を習得するためには、ある程度の量を、一定期間に集中してやると効果的だと言われているのです。
「中級者の壁」を越えるには、いつかどこかで腹をくくって、この「1年間で1000時間」を経験する必要があります。一度「自動化」されれば、あとは維持するだけです。これがキツイ人は、密度を下げて1000時間を「週10時間で2年間」で、それでもキツイという人はさらに密度を下げて「週7時間で3年間」で練習します。
国際コミュニケーションの専門家が教える、英語学習ブレイクスルーに1000時間が必要なわけ(アルクwebサイト GOCHA!より)
英語の「自動化」には、どうもこの辺、つまり「3年以内に1000時間」が限界のようです。
英語の「自動化」には、どうもこの辺、つまり「3年以内に1000時間」が限界のようです。
私も含めて、多くの受講者は毎日3時間しっかりやっているわけではなく、時間のないときは、何かをしながら聞き流すだけだったり、工夫して時間を捻出しています。
なので、時間の確保については、そこまで神経質にならなくていいと思いますよ。
私自身、教材の内容やクオリティ自体はとても満足していますし、実際にリスニングが伸びている実感もあるので、中上級者でリスニングを伸ばしたい人には、一番おすすめです!
>>ヒアリングマラソン 公式サイトはこちら(無料でテキストの試し読み&試聴ができます)
English Journal【中上級者におすすめ】

ヒアリングマラソンがこの世にもし存在しなければ、ENGLISH JOURNALを選ぶと思います。
生の英語を学ぶには非常に適していますし、内容も堅くなく、楽しめるカジュアルなものが多いので、飽きずに勉強できます。
私が思う一番の売りは、カジュアルな英語を学べるということです。
もちろん、ニュースやドキュメンタリー的なコンテンツも毎月収録されているので、フォーマルな英語も当然カバーしています。
インタビューコンテンツは、インタビュイーの自然で、本場のリアルな英語が聞けますし、ネイティブ同士の雑談コーナーも、本気の雑談(笑)が聞けます。
使うフレーズも、あなたが明日から実際に使えるものばかりです。
また、これらはあなたが実際にスピーキングするときに、非常に参考になることが多いです。
たとえば、話のテンポ、リズム感、umm… や you know, well… などの つなぎ言葉 (filler) の使い方などはぜひマネしましょう。
私もこういうネイティブの話し方をどんどんマネして、スピーキングが伸びた、スラスラ話せるようになった経験があるので、おすすめです。
>>English Journal 公式サイトで定期購読を申し込む(1か月分お得です)
実践ビジネス英語【生英語への橋渡し】

地味におすすめしたいのが、NHKの実践ビジネス英語です。
生の英語ではないのですが、アシスタントのヘザーさんという女性がその日のサマリーや、重要語句を英語で解説するパートがあります。
ah とか you know とか普通に入ってきますし、おそらく、大枠の原稿があって、それをもとにヘザーさんが即興で自由に話しているのでは、というが私の予想です。
これが生の英語への橋渡しとして、役に立つと思っています。
読み上げスピードも多少手加減しているあたりも、レベル的に生英語に挑戦する前の、予行演習に良いのではないかと思っています。
たまにうっかり、本気を出してしまって、生の英語のように早口になることもありますけどね。
でも、それもまたリスニングの練習になります。
レベル的にも中上級者にピッタリで、講師の杉田敏さんのファンで、何十年も聞き続けている人もいるのだとか。
そこまで来ると、もう趣味ですよね。
扱うトピックも最新のアメリカのビジネス事情に合った話題を使うので、世の中の動きを知るという意味で、興味深いというのはあります。
CNN English Express【英検1級を目指す上級者向け】

ENGLISH JOURNALと比較されることが多く、CNNというネームバリューから、こちらの方が人気だったりしますが、実は結構取り扱い注意です。
私がざっと調べてみたところ、使っているボキャブラリーのレベルが他の3つと比較して、明らかに頭一つ飛び抜けています。
語彙レベルで判断すると、「現在TOEIC900点以上あって、これから英検1級を目指す」人限定でおすすめ、という結論に至りました。
また、コンテンツ的にも当然ながらニュースが中心なので、扱うボキャブラリーや表現が限定的です。
英検1級や、TOEFL、IELTSのスピーキング試験で効果を発揮しそうな、難しい表現が得意分野ですが、日常会話やビジネス現場で使えそうな、カジュアルな表現があまり学べません。
ニュース音源が基本なので、ENGLISH JOURNALのようにカジュアルな日常会話における、スピーキング時のリズム感やテンポ感を養うにも少し無理があります。
とはいえ、私も青年海外協力隊でジャマイカにいた頃からCNNが好きです。
いつか苦労なく、CNNを自由に聞き取れるようになりたいというのが私の英語学習最大の目標の一つです。
私のように、CNNが好きでたまらない、どうしてもCNNで勉強したい!という人はおすすめです。
それ以外の人は、素直に別の教材をやりましょう!
【まとめ】生の英語を使った勉強を今すぐ始めよう

これを読んでいる人は、リスニングを伸ばしたい、何とかしたいと思っている人だと思います。
私もリスニングでは何度も悔しい思い、恥ずかしい思い、情けない経験をしてきました。
今もなお勉強中の身ですが、できるだけ早く身に付けて、早く英語を使う側に回りたいと思って、ヒアリングマラソンを受講しました。
長い目で見て、同じ時間を勉強に捧げるのであれば、効果が高い方がいいに決まっています。
1~3年、しっかり集中してリスニングに取り組むことで、あなたのリスニングは一段上のステップにあがるはずです。
ぜひ自分に合った教材を選んで、リスニング力を高めましょう!