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実践ビジネス英語をやってみようか興味があるんだけど、レベルは実際どうなんだろう?私には難しすぎるかしら?

今回はこんな疑問に答えていきます。

客観的に、データを用いて説明しますので、読み終える時には、具体的なレベル感のイメージを持てるかと思います。

 

英語の中上級者であれば、1度は興味を持ったことがあるであろう、人気講座「NHKラジオ実践ビジネス英語」

レベルが高いということぐらいは、知っているかもしれません。

じゃあ実際どうなんだ?ということを、今日は明確に解説したいと思います。

 

では、いきましょう。

ちなみに実践ビジネス英語とはどんな講座なのか、詳しくは、↓の記事に詳しくまとめていますので、合わせてご覧ください。

公式サイト発表のレベル

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さて、ここから本題に入っていきます。

いろんな角度から、受講者の推奨レベルを検証していきたいと思います。

 

まずは、公式サイトの見解からいきましょう。

NHK語学講座のwebサイト、及びテキストに各英語講座のレベルが記載されています。

CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)という基準で、「C1」というレベルで、NHK英語講座では最高峰になります。

 

他の資格試験との比較でいうと、

C1=英検1級、TOEFL IBT95~120、TOEIC L&R 945~

C1というレベルについては、このように説明されています。

広範で複雑な話題を理解して、目的に合った適切な言葉を使い、論理的な主張や議論を組み立てることができる

  • いろいろな分野の文章を読んで、書き手の微妙な意図が理解できる。
  • 会話は滑らかで目的に合った適切な言葉を柔軟に効果的に使える。
  • 文章作成のテクニックや接続表現などを効果的に使える。

これを見ると相当なハイレベルだということになりますよね。。

 

しかし、受講するうえでは、ここまでのレベルは必要ない、そこまで難しくないと思っています。

このC1というレベルは、むしろ「この講座を完全にマスターすれば、これぐらいできるよ!」という指標なのではないか、と勝手に思っています。

 

それなら講座の内容、使われている表現などの特徴を考えると、とても納得です。

この点については、これから解説していきますね。

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【データで検証】使用語彙から見るレベル

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私が考える受講の推奨レベル

先に結論をまとめて書きますと、

私が考える推奨レベル
  • TOEIC700点~ 受講して問題なし(ただし、単語とフレーズには苦労する)
  • TOEIC800点~ 最適なレベル(適度な負荷、英語力向上になる)
  • TOEIC900点~ やや物足りない(単語やフレーズは学ぶものがかなり多い。それ以外はあまり得るものなし)
  • TOEIC990   やる必要なし(英語力向上を目指すなら、別の教材をやりましょう)

リスニングに関しては、スピードはやや遅め(TOEICのリスニングセクションぐらいのスピード)か標準ぐらいなので、単語やフレーズを知っていれば、聞き取りは難しくありません。

 

TOEICで700点以上あれば、十分受講を検討していいレベルだと思います。

まず聞き取りができれば、付いていくことは可能だからです。

 

ただ、この講座の難しいところは、その単語とフレーズにあります。

それをこれから、実際のデータを用いて説明していきます。

データ検証と結果

テキストの最後の方に、今月のKey Words and Phrasesという、当月に出てきた主要な単語・熟語の一覧があるので、それをデータベースとしました。

 

ただし、単語については、明らかにレベルの低い(基準として英検2級以下、TOEIC700点以下)は除外しています。

サンプリングの期間は任意の3ヶ月です。

 

ちなみに単語のレベル判定は、オンライン辞書で国内最大級規模 Weblio辞書を元にしています。

【データで見る】使用語彙のレベルと特徴)
  • TOEIC 730点未満(英検2級以下)⇒6割
  •  〃  730点以上(準1級以上)⇒4割
  •  〃  950点(英検1級)を超える、ランク外のレベルも2割含まれている
  • 単語と熟語の比率=3:7で、フレーズ重視が鮮明

では、具体的に詳しく見ていきましょう。

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次に見る英検ベースのレベルよりも、ランク外が多いですが、これはTOEICでは出ないが、英検では出るという出題範囲の問題なので、あまり気にしないでください。

 

約6割がTOEIC730点未満ということを、どう見るかです。

繰り返しになりますが、あくまでベースは「今月のWords and Phrases」なので、初級レベルの単語(例えば、book、learnなど)はそもそも算出基礎に入っていません

なので、講座に出てくる英語の4割は難しい単語、ということではないです。

 

体感的には、TOEIC700点あれば、スクリプトを読んで話の流れや大意は追えるぐらいだと思います。

ただ、グラフが示しているように、TOEIC700点では対応できない単語は、かなり多く出てきます。

次に英検のレベルをベースにしたグラフを見てみます。

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出題される単語の性質や範囲は異なりますが、レベル感としては、TOEICと同じです。

 

TOEICがビジネス中心なのに対して、英検はより広範な分野をカバーしますので、ランク外がTOEICよりも減っています。

難易度的にはランク外も合わせれば、1級以上の単語が3割弱という結果になりました。

このあたりが、CEFRで「C1」に位置づけられる要因なのでしょう。

講座の特徴【実用的な会話フレーズ重視】

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毎回の放送では、Words and Phrases というコーナーで、今日のダイアログ(実践ビジネス英語では “ビニェット” と呼びます)で出てきた単語やフレーズをおさらいします。

 

そしていつも「今日もフレーズが多いなぁ」と思っていたのですが、せっかくなのでデータでの裏づけを取ってみました。

 

調査は、使用語彙のところと同様、今月のKey Words and Phrasesで、単語と熟語(フレーズ)の割合を調べてみました。

結果は、こちらのグラフのとおりです。

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見てのとおり、熟語(フレーズ)の割合が7割近くを占めています。

 

体感的にも毎回、かなりいろんな言い回しが Words and Phrases には出てきます。

易しい単語の組み合わせで作る、ちょっと粋な表現のオンパレードなのです。

 

たとえば、

  • How’s the job treating you? 最近仕事の調子はどうですか?
  • in a big way 大々的に
  • The buck stops with him 彼が最終責任を取る
  • Truer words were never spoken. まさしくそのとおりだ
  • get carried away 夢中になる、我を忘れる

どうですか、1語1語は簡単なのに、知らない表現ばかりですよね。

 

ここに、改めて実践ビジネス英語の特徴を垣間見ることができます。

私の解釈はこうです↓

  • 受講に必要なレベルは、公式サイトで言うほど難しくない
  • 英語の論文のように、難解な単語をゴリゴリ使い倒すのとは違う
  • かといって、友達同士の Phrasal Verb を多用したカジュアルな会話とも違う
  • 教養ある大人が実際にスモールトークで使う、カジュアル過ぎず、知性が垣間見えるフレーズを学ぶ
  • 社会・文化・経済といった広範な話題について、論理的で知的な会話ができる

まさに冒頭の公式サイトが言っている、CEFRのC1レベルですね。

 

これが私が、「C1は受講時に必要なレベルではなく、この講座を完全にマスターすれば、C1のレベルには達する」と書いた理由です。

総評【向いている人、向いていない人】

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今回しっかりデータを整理してみて、「あー、やっぱりレベル的は予想していたとおりだな」と思いました。

向いている人は、先に推奨レベルのところで書きましたが、TOEICで700点以上900点未満の人だと思います。

 

私の実感としては、使用語彙のレベルからみても、TOEIC800点台の人にぴったりではないかなと思っています。

ボキャビルをしながら、少し高いレベルのリスニング学習にもなるからです。

 

リスニングについて言えば、そこまでTOEICと比べて早くないので、900点以上になると、聞き取りがかなり楽になるので、もの足りなさを感じるはずです。

その意味で、TOEIC700点台であっても、問題は難しい単語だけで、リスニング自体はかなり対応できると思います。

 

ボキャビルは大変だと思いますが、そこまで過剰な負荷だとも思いません。

ちょっとした高地トレーニングのようなものだと思います。

逆に向いていない人は、TOEICで900点以上のスコアがある人です。

 

講座内で出てくる、フレーズは知らないものもかなりあるはずなので、900点以上でも、十分楽しめるとは思います。

実践ビジネス英語は、アメリカでの豊富なビジネス経験を持つ、講師の杉田さんの話自体が、興味深いものなので、ただ聴くだけでもある程度は楽しめるものです。

しかし、英語力を伸ばすという目的で考えたとき、実践ビジネス英語では物足りないでしょう。

 

そして、私はまさに物足りなくなり、最終的に2度挫折しています。。

私が挫折した経緯や、挫折して改めて感じた実践ビジネス英語の嫌いなところなどは、こちらの記事(↓)にまとめていますので、合わせて読んでみてください。

 

TOEICがすでに満点の人は、テキストを本屋で立ち読みなどして、簡単なようだったら、やる意味はないと思います。

では、こうした人はどんな勉強をした方がいいのでしょうか?

 

私個人的にはTOEICで900点以上あるのであれば、生の実践的な英語を学ぶ方向にシフトするべきだと思います。

 

実践ビジネス英語は、出来上がった原稿を読み上げているという性質上、スピードは遅めですし、発音も脱落が少ない、純粋培養の英語になっているのです。

 

生の英語と実践ビジネス英語のような収録英語は、それぞれ良いところ悪いところがあるので、それぞれに合った勉強をすべきです。

それぞれのメリットとデメリット、勉強する上での使い分けはこちらの記事(↓)に詳しく書いていますので、合わせて読んでみてください。

 

こうしたレベルの人たちにとっては、単語やフレーズを除いては、実践ビジネス英語の英語を聞き取るのはかなり簡単だと思います。

より高いレベルの英語力を目指すのであれば、ヒアリングマラソンなど生の英語を中心とした学習をすべきだと思います。

まとめ:中上級者向け "ナレーション英語" 【さらに上は "生の英語" で】

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TOEIC700点以上の中上級者にとって、スタジオできれいにナレーションされた英語としては、極めてコスパが良い、すばらしい講座だと思います。

 

ナレーション英語は、音の脱落のないきれいな発音なので、ディクテーションやシャドーイングをしやすいという面がある一方、つまらないという根源的な問題も抱えています。

原稿を読み上げているという性格上、仕方のないことです。

 

そこには、ドキドキや、ハッとする驚き、落胆や喜び、悲しみなど、話者に感情の起伏はゼロです。

しかもNHKなので、読み上げに、余分な演技もありません。

淡々とナレーションとして読んでいるだけです。

 

ここは、講座に何を求めるのか、また個人的な好みで意見が分かれるところでしょう。

先ほど、TOEIC900点以上の人は、生の英語での学習にシフトすべきだと言う話をしました。

しかし、経験上、TOEICが700点以上あるのならば、生の英語にできるだけ触れた方がいいというのが、私の持論です。

 

私も青年海外協力隊で、公用語が英語のジャマイカに派遣された当時、TOEICのスコアは705点でしたが、現地の生の英語に非常に苦労した経験があります。

当時痛感したのが、「もっと早く生の英語に慣れておけば良かった」というものでした。

実践ビジネス英語をどんなに完璧に聞き取れたとしても、生の英語は慣れないと難しいです。

 

生の英語が聞き取れるようになると、音の脱落や、言い換え、言い直し等のイレギュラーなことがない、ナレーション英語はかなりリスニングしやすくなります。

NHKラジオ講座ほど安くはないですが、生の英語を使った勉強も考えてみてもいいのかなと個人的には思います。

 

生の英語と実践ビジネス英語のような収録英語を、英語学習の点から比較した記事はこちら(↓)ですので、合わせて読んでみてください。

 

ヒアリングマラソンという教材を聞いたことがあるかもしれませんが、生の英語を重視しつつリスニング力を徹底的に強化するプログラムで、とてもおすすめです。

 

また、今は実践ビジネス英語で着実に勉強していきたい!という人もいるでしょう。

特にTOEIC700点台の人は、それでもいいと思います。

 

そういう人のために、実践ビジネス英語を使った勉強法をこちらの記事でまとめていますので、参考にしてください。

 

以下、先ほども書きましたが、運営者のモチベーション低下により挫折、終了となっていますm(__)m

実践ビジネス英語への不満はこちらで爆発させていますので、合わせてご覧ください(笑)

合わせて読みたい

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【悲報】正直、こんな場合は独学では無理です

英語は完全独学でも話せるようになるし、TOEICも高得点が取れます。

私自身もTOEIC400点前半→705点までは、日本にいて完全独学で取れました。

ただ、1年半かかってるんですよね。

 

これはわりと平均的なスピードだし、ネットや広告で見るような独学3ヶ月で200点UP!とかは、たまたま好条件が重なっただけで、再現性も低いというのが私の考えです。

 

正直言って、3ヶ月で200点上げる方法なんて私には分かりません。

これが私の考える独学の限界です。

 

どうしても短期間でスコアアップをしたいなら、素直にスクールを使うのが賢明だと思いますね。

以下は私目線で、TOEICのスクールを3社に厳選し、徹底比較した記事なので、スクール選びの参考になるはずです。

【3選】TOEIC対策に強いおすすめのスクール | 短期間でスコアを上げる

 

TOEIC以外の、ビジネス英会話などのスピーキングでも、同じことが言えます。

個人的にはスピーキングを伸ばすなら、オンライン英会話がベストだと思ってますが、3ヶ月とかでそれなりの結果が出したいのなら、話は別。

 

何が原因で話せないのか、きちんと客観的に自己分析して、それに対応した勉強ができるなら、独学でもいいかもしれません。

だとしても、3ヶ月でそれなりに話せるようになるというのは、控えめに言ってギャンブルだと思いますね。

 

個人的には、どうしても短期間で英会話力を伸ばしたいなら、スクール1択です。

以下の記事では、私目線で、信頼できそうなスクールを3社厳選し、比較していますので、参考にしてみてください。

英語コーチングスクールとは?おすすめ4社を比較 | メリットとデメリットも

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