
プライムイングリッシュって正直どうなんだろう?効果あるのかな?
具体的には、
- 私が使ってみた感想と感じた効果と、口コミの検証
- 他にはないプライムイングリッシュの特徴
- こんな人にオススメしたい
といったことを書いていこうと思います。
先に結論を書いてしまうと、ペラペラにはなれないけど、十分英語を話す力、ネイティブの発音を聞き取る力は付きます。
\ 1日30分!楽じゃないから身につく /
※日本テレビ「世界一受けたい授業」出演のサマー先生監修。
もくじ
実際に使ってみた効果

プライムイングリッシュは1日5分でOK、聞き流せばOKという教材ではありません。
1日30分を6ヶ月続けることが必要だとしています。
その代わり、あなたは60日後には変化を感じ、6ヶ月後には自然に英語が話せるようになる、というのがプライムイングリッシュの宣伝文句です。
つまり、少し負荷のかかる勉強をさせる代わりに、結果は約束する(結果にコミットする)ということです。
実際、私も2ヶ月間(60日)やってみた結果、リスニングは今までより聞き取れる感じはありますし、またスピーキングも、スキットに出てきたフレーズがとっさに出てくる感じがあります。
ちなみに私のTOEICのスコアは880点で、普通に考えて、これ以上はそんなに短期間では伸びるはずがありません。
そんな私が、地道に毎日30分、プライムイングリッシュの言うようにやってみたら、まさに “変化” を感じることができて、自分でも驚いています。
なぜだろうと自分でも考えてみたのですが、おそらく、
- リスニングのトレーニング方法が、今までやったことがない方法で効果的
- スピーキングも定着を図るための工夫(これも初めてやった勉強法)がされていて、記憶に残る
といった要因があったのだと思います。
この辺については、後半で具体的に書いていきますね。
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※日本テレビ「世界一受けたい授業」出演のサマー先生監修。
ネガティブな口コミを検証【私の感想】

ネットなどで見かけた、ネガティブな口コミをいくつか紹介し、私が使ってみた感想と比較してみたいと思います。
カタカナ発音に慣れてしまう
プライムイングリッシュでは、発音記号ではなく、カタカナ表記で発音を解説しています。
実際のテキストはこんな感じ(↓)

ちなみに私は、すでに発音記号で英語の発音を学んでいたので、カタカナ表記で発音を教えていることには私も抵抗がありました。
私も以前の記事で書いたのですが、カタカナで置き換えても問題ないことも多いのです。
実際テキストのカタカナ表記を見ても、これだけで理解すると少し誤解があるかもしれませんが、CDを聞いて実際の音と合わせて理解すれば、大きな問題はない気がします。
to を「ダ」と表記するのは、なるほどと思いましたね、たしかに「ダ」に近いです。
初心者がネイティブの発音をまねる際の、取っ掛かりとしては十分かなと思います。
全然口から英語が溢れてこない
これはキャッチコピーの「6ヶ月後には口から英語が溢れ出します」をもじっているもの。
私の実感としては毎日30分、6ヶ月ちゃんとやっていては、英語を話すことには抵抗がなくなると思います。
こういう口コミをしている人は、おそらく
- ちゃんと言われたとおりに毎日30分、6ヶ月やっていない
- ペラペラになれると誤解している
のどちらかだと思いますね。
冒頭の結論にも書きましたが、プライムイングリッシュをやったからと言って英語がペラペラになることはありません。
社会人になって英語を5年以上勉強している私でさえ、自分をペラペラだとは思っていません。
プライムイングリッシュは、「今までいろんな参考書や教材を試したけど、英語をまともに話せなかった人が、正しい発音でパッと言えるようになる。」というものだと思っています。
少なくとも、テキストに出てくるフレーズはきちんと勉強していてば、とっさに言えるぐらいにはなるはずですよ。
それだけでも十分、すごいことだと思いますけどね。あなたはどう思いますか?
文法など解説が少ない
たしかに、文法の解説はかなり少ないですね。。
ちなみに、単語やフレーズの意味はちゃんと載っています(↓)

ですが、私の個人的な経験からも、あまり文法ばかり気にしても、話せるようにはならないんですよね。
実際私は青年海外協力隊員として、英語が公用語のジャマイカに住んでいたのですが、当時TOEIC705点で最初の頃は、全然たいして英語は話せませんでした。
もちろん基本的な英文法はすべてマスターしていたのに、です。
むしろ言いたいことを、いつもフレーズ集で探しては、その都度しゃべっていました。
第二言語学習を研究する分野でも、文法を重視しすぎるのは効率が悪いと言われています。
文法学習に多大な期待をする必要はありません。基本的なものをおさえておき、あとは、インプットとアウトプットでどこまでいけるか学習を進める。足りないところを文法で補うという態度が最も効率的だと思います。
英語はもっと科学的に学習しよう(白井恭弘 著)
つまり、やるべきなのはフレーズを優先して、気になったときに「あ、この文法なんだろう?」と調べるという姿勢なのです。
プライムイングリッシュでは文法解説はあまり書かれていないので、中学英語などの本を1冊手元に置いて、分からないことがある都度調べるというのがいいと思います。
やってはいけないのは、文法をマスターしてからじゃないと!と文法を優先させてしまうこと。これはダメですよ。
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プライムイングリッシュはこんな教材【特徴】

では、私が思う、プライムイングリッシュの特徴について書いていきます。
まず、教材の開発者 サマー・レインさんがわりとすごい人です。

ざっとまとめると、
- アメリカ ワシントン州 シアトル出身
- 2008年 来日、大学に通いながら9年間英会話講師として活動
- 2014年「笑っていいとも!」の発音王コーナーに講師として全4回出演
- 2016年 執筆活動を開始。「ネイティブに笑われないクールイングリッシュ ―日本人の9割はダサい英語を話している」、「好感度UPのシンプル英会話」を執筆
- 2018年「世界一受けたい授業」で、英語の授業を数回にわたり担当
- 早稲田大学を卒業後、大学院研究生として東京大学に入学、現在は、アメリカのスタンフォード大学大学院博士課程在籍中
今までなかったですよね?こういうしっかりした(?)人が作っている教材って。
こういうのはわりと教材の信頼性に関わるので、大事ですよね。
では、中身を見ていきましょう。
ネイティブの発音を耳から正しく入れる
まずプライムイングリッシュの特徴としては、発音をしっかり理解することに重点を置いている点です。
これは本当に重要なことなのですが、英語の発音は適当に理解しているとまず聞き取れないし、正しい英語の音を知らないので、あなた自身が正しく発音することもできません。
発音はわりと軽視されることがありますが、これは英語のコミュニケーションにおいて、とても大事なことです。
これを実現しているのが、先ほど少し紹介した音声変化表記とカタカナ表記の解説です。

上級者を目指す人はともかく、初心者が日常会話を話そうと思ったとき、発音記号をやるのは少しハードルが高いし、遠回りな気がします。
プライムイングリッシュのカタカナ表記は、ネイティブの音声変化を最大限忠実にカタカナにしているので、私も実際に声に出してみましたが、結構違和感ないですよ。
ちなみに音声変化とは、日本人が英語を聞き取れない最大の原因とも言われているもので、たとえば、And I am が「アンドアイアム」ではなく、「エンダイム」となるようなものです。
これをしっかり理解していないと、いつまで経っても And I am は聞き取れません。
こうした音声変化も、カタカナでかなり忠実に再現しているのが特徴で、初心者の日常会話にはこれで十分だと思いますね。
そして、この英語の音を正しく耳に入れる(聞き取る)ためのメソッドが、「サンドウィッチリスニング」です。

音声CDでは、以下のような流れで学習が進行していきます。
最初にネイティブの自然なスピード(だいぶ早口です)が流れる
- STEP1:ゆっくりスピードで再現されるので、音声変化を理解しながら聞き取る
- STEP2:ゆっくりスピードの後にポーズ(無音)→ 真似してみる
- STEP3:自然なスピードの英語が流れ、続けて日本語が流れる → 音声変化を自然なスピードで再度確認、日本語で意味も確認する
これにより、自然なスピードとゆっくりスピードを聞いて、さらにそれを自分で真似してみることで、その英語の音が脳にインプットされ、リスニングしたときの認識力が高まるのです。
この3ステップをくり返すことで、英語の正しい音、音声変化をしっかり耳・脳に馴染ませることができます。
聞こえたとおり口から出す
英語の正しい音をインプットできたら、次は口から出すトレーニングです。
これをプライムイングリッシュでは「3ステップスピーキングシステム」で行います。

音声CDの流れとしては、以下のとおりです。
- STEP1:日本語 → 英語 → ポーズ の順で流れるので、ポーズのときに、聞こえた英語を真似する
- STEP2:日本語 → ポーズ → 英語 → ポーズ の順で流れるので、ポーズのときに英語で話してみる
- STEP3:会話内の、ある登場人物のセリフがポーズになるので、登場人物になりきってスピーキングする
最後のSTEP3はテキストで見るとこんな感じです(↓)

これは瞬間英作文という、日本語を瞬間的にパッと英語に直すスピーキングの訓練なのですが、めんどくさがらずに取り組みましょう。
瞬間英作文自体は、2006年に「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」という本で爆発的に世に広まり、効果に関してほぼ疑いのない学習法です。
特に初心者のスピーキング能力に効果的だと言われているので、しっかり取り組みましょう。
ニュアンスや使い方も学べる
プライムイングリッシュの学習メソッドは以上のとおりですが、その他にもサマー先生らしい特徴があります。
まず、日常会話で重要なフレーズについては、きちんと使い方の解説があります。

先ほど、ネガティブな口コミの中で、文法の解説があまりないという話を書きましたが、その代わり、こうした重要表現についてはしっかり解説があるのは、初心者には嬉しいところですよね。
また、使い方だけでなく、この表現はこういうニュアンスがあるといった解説も合わせて書いてあるので、実際にスピーキングするときの参考になるはず。
コラムとしても、この表現は使い方に注意しようとか、こういう表現は不自然とか、ネイティブ目線の解説もあって、勉強になります。

私も英語はわりと話せる方ですが、自分でやっていて「あ、なるほど、そういうことか」と思ったのが何個もありましたね。
笑えるストーリーで日常会話を楽しく学ぶ
プライムイングリッシュの特徴として、スキットの面白さ、フレーズの質の高さがあります。
英会話フレーズの参考書や、英会話教材でよくあるのが、
- フレーズは沢山収録されている割に、内容がありきたりで、つまらない
- シチュエーションがイメージできないものが多くて、実際どうやって使えばいいか迷う
私も経験として、すごく感じているのは、実際の体験の中で自分が発したフレーズだったり、映画やドラマなどリアルな情景の中で使われたフレーズなどは、圧倒的に記憶に残りやすいですね。
その状況やイメージをリアルなものとして、まるごと覚えるからです。
日本の漫画でもドラマでもいいですが、楽しんで見たもので、そのときのセリフってかなり覚えてますよね?
あれと同じことです。
プライムイングリッシュは、シェアハウスに住む6人の男女が、仕事や恋愛、趣味など、いろんなテーマで面白おかしく物語が進行します。

私もやってて感じましたが、面白いと続けられるんですよね。
勉強って基本面倒くさいものですが、あの物語が面白いとか興味がわくと、よしちょっと面倒だけど今日もやるか!ってなるもんですよ。
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※日本テレビ「世界一受けたい授業」出演のサマー先生監修。
こんな人に向いている

プライムイングリッシュがどんな教材なのか、特徴や概要がわかったと思いますが、では、どんな人のおすすめなのか、私なりの意見を書いてみたいと思います。
現在の英語力が中学レベル以上
プライムイングリッシュは、先ほど書いたように文法の解説があまりありません。
少なくとも、過去に少し英語を勉強したことがあるぐらいでないと、いきなり教材のレベルに付いていくのは難しいと思います。
中学英語が完璧でなくても、以前英語を勉強していたとか、多少調べながらできるぐらいの人なら大丈夫。
本屋さんやアマゾンで、評判のいい中学英語やり直し用の本を1冊手元に置いて、勉強を進めていけばいいですよ。
さきほど書いたように、まずはフレーズ中心で、文法は補助的に学ぶ感じでOKです。
過去に英会話で挫折したことがある
過去に本を買ったり、ネットで動画を見たり、いろいろ勉強してみたけどいまいち上達が実感できない、英語が全然聞き取れるようにならない、という人にもおすすめです。
プライムイングリッシュの学習法 サンドウィッチリスニングと3ステップスピーキングは、文字で読むと、「へぇ~」ぐらいだと思うかもしれませんが、実際やってみると、今までの勉強法とは違うことに気づくはず。
これらの学習法は実は、教材開発者のサマー先生自身が外国語を習得したときに使っていた学習メソッドで、それを具現化したのがプライムイングリッシュなんだそうです。
私も英語はいろんな勉強をしてきましたが、プライムイングリッシュのこのような学習法は初めてで新鮮でしたし、冒頭に書いたように、しっかり効果も実感できました。
フレーズ集の本で学ぶただの丸暗記や、聞き流しでないことは、試してみればすぐに分かると思いますよ。
コツコツ勉強できる人
プライムイングリッシュは1日5分聞き流すだけ、といったお手軽な教材ではありません。
「まずは1日30分を6ヶ月やってみてください、その代わり結果は約束します!」といった強気な教材です。
何度か書いていますが、プライムイングリッシュをマスターしたからといって、英語が何でもペラペラ話せるようにはなりません、そこは誤解しないでください。
だけど、今まで英語がろくに話せなかった人が、「結構話せるようになった!」と実感できるぐらいには話せるようになるはず。
同時に、音声変化に着目したサンドウィッチリスニングで、英語の聞き取りもかなり上達するはずです。
1日5分か10分ぐらいしか時間ないし・・・という人はプライムイングリッシュは止めておいた方がいいと思います。
ネイティブの発音に憧れている
もっとかっこよく英語の発音がしたい!
今まで発音の参考書を買って、発音記号の勉強をしたけど、いまいち上達しなかった人はという人もプライムイングリッシュはおすすめです。
プライムイングリッシュの音声変化を忠実に再現したカタカナ表記なら、まず挫折することはないはず。
サマー先生のゆっくりスピードの音声を聞きながら、カタカナを真似して発音するだけで、ネイティブっぽい発音になりますし、しっかりネイティブに通じる発音になります。
海外旅行などで、英語で話しかけてみたけど「は?」みたいに通じなかった人は、ぜひプライムイングリッシュを一度試してみることをおすすめです。
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こんな使い方でもOK【ちょっと裏技】

1日30分、6ヶ月かぁ。。と思ったあなたに、私のやっていた勉強法を最後に少しだけ紹介します。
1日30分という時間は、変わらないのですが、これでかなり労力は減らせるはず。
それは、少しだけ「聞き流し」を取り入れることです。
プライムイングリッシュでは、最初に届く学習ガイドの中に、学習の進め方について説明があります(↓)

これに素直に沿って進めるのもOKですが、毎日テキストを広げて机に向かって30分というのは、ハードルが高いという人も多いはず。
そこで、「ながら勉強」=「聞き流し」を取り入れるのです。
聞き流しは悪の根源のように叩かれていることがありますが、使い方を間違えなければ決して悪い勉強法ではありません。
聞き流しが良くないのは、主にこういう例です。
- 意味もわからず、ただのBGMとして流している
- 聞き流しっぱなしで、それ以外全然勉強しない
何も意味もわからず、耳に入れても、正直効果はありません。
それはあなたにとって、意味のある言葉ではなく、ただの雑音でしかないからです。
また、聞き流しっぱなしで何もしないものNGです。
つまり、聞き流しをする場合、しっかり最初に意味を理解して、聞き流した状態でもある程度、意味がわかって聞き取れる状態になってからやればいいのです。
プライムイングリッシュは24個のスキット(物語)で学ぶのですが、これを6ヶ月で消化しようとすると、約1週間で1スキットをやる計算になりますよね。
ちなみに1スキットの音声は、サンドウィッチリスニングや3ステップスピーキングを入れて、全部でだいたい20~25分ぐらいです。
私のおすすめは、
- 最初の3日間、しっかりテキストを開いて勉強する
- 次の2日間は、聞き流し(余裕があれば、ポーズに合わせてスピーキングもすると、なお良し)
- その次の2日間は、聞き流しで聞き取れなかったところ、分からなかったところをテキストで確認しながら復習
これを同じ要領で、ひたすらくり返すのです。

聞き流しを取り入れることで、勉強はかなり楽になると思いますし、それでいて聞き流しの弱点もちゃんと補強しています。
主婦の方なら、料理を作りながらでもいいですし、通勤で聞いてもいいですよね。
1日30分、6ヶ月は大変そうに聞こえるかもしれませんが、上記のやり方を参考にして、自分なりに工夫して取り組めば、思ったほど大変ではないはずです。
実際、聞き流していると30分なんて、あっという間ですよ。
最初の1ヶ月がんばれれば、あとはある程度習慣化してくるので、勢いの乗れるはずです。
英会話の勉強で今まで上手くいかなかった人、今度こそはちゃんと身につけたい!という人にはぜひ、プライムイングリッシュを試してみて欲しいと思います。
14日間の全額返金保証も付いていますので、まずは2週間チャレンジしてみましょう。
【2019年5月8日更新情報】
プライムイングリッシュは、分からないことはいつでも質問できるメールサポートがあります。
私は質問を送ったことはないのですが、受講者からの質問は適宜、全受講者にメールで共有されます。

その他にも、それぞれのスキットの補足解説や勉強法のコツなどがメールで送られてきたり、サポートとしてはだいぶ親切だと感じました。

プライムイングリッシュの勉強はわりと本格的なので、初心者にとっては、ただの聞き流しよりは大変だと思いますが、こうしたサポートを活用してぜひ、英会話力をつけてほしいですね。
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