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リスニング力を上げたいんだけど、生の英語を聞いた方がいいのかな?生の英語の方が楽しそうだし。

英語のリスニング力を上げようと思ったとき、「生の英語で勉強しよう」というのは、今やお決まりのセリフのように使われています。

 

「海外に行ったとき、今まで勉強していたのは何だったんだ?というぐらい聞き取れなかった。」

「現地の人の英語は早すぎて聞き取れない。」

 

こんなことを耳にしたことがあると思いますが、だからと言って生の英語に飛びつくのは早いです。

生の英語は中上級者に限って効果的ですが、生の英語にも決定的な弱点があります。

 

要は、使い分けて勉強するのが大切だよという話なんですが、以下、詳しく説明していきたいと思います。

生の英語って何?収録英語って何?

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この記事タイトルにも使ってしまいましたが、特に収録英語というのは、私が勝手に名づけた用語なので、最初にきちっと定義しておきますね。

こういう呼び名の方がぴったりだというものがあれば、言ってください(笑)

 

生の英語とは
ネイティブがネイティブに向けて話しているもの。
ex. ハリウッド映画、海外ドラマ・ニュース、ネイティブ同士が台本なしで話している音源

生の英語については、「リアルな英語」など別の呼び方もありますが、おおむね用語として市民権を得つつあるので、理解できるかと思います。

ネイティブ向けなので、容赦ないスピードで聞き取るのが大変です。

 

収録英語とは
英語学習者向けに話しているもの。台本やセリフが事前に決まっていることが多い。
ex. 参考書のCD、NHKラジオ講座、TOEICのリスニングパート

収録英語は、録音英語と言うこともあるのですが、基本的に無音状態のスタジオで、1語1語をはっきりと発音して吹き込みされた音源なので、とても聞き取りやすく、スピードも遅めです。

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メリットとデメリットまとめ

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では、本題に入っていきます。

 

まず、生の英語についてざっとまとめると(↓)のような感じになります。

生の英語のメリット・デメリット

【メリット】

  • 音声変化やイントネーション、スピード感がそのままなので、本場の英語を聞き取る練習になる
  • リアルなスピーキングに触れることで、自分のスピーキング力も上がる

【デメリット】

  • 音声変化(特に音の脱落)が激しすぎて、スクリプトどおりにどうしても聞こえないことが多いため、ディクテーションで勉強しづらい(そもそも、生の英語では単語を1語1語はっきり発音することを目的としていない←コミュニケーションが目的)
  • 生の英語は、発話スピードが早すぎて、シャドーイングで付いていくのが困難

 

次に収録英語についてですが、生の英語とはコインの裏表のような関係になっています(↓)

収録英語のメリット・デメリット

【メリット】

  • 1語1語丁寧に発音されているので、スクリプトに忠実でディクテーションがやりやすい
  • スピードが手加減されているので、シャドーイングで付いていきやすい

【デメリット】

  • スピードが遅いため、音声変化やイントネーションが本場の生の英語ほど顕著でない⇒生の英語を聞いたとき、聞き取れない
  • セリフが決まっていて、感情の抑揚がないため、つまらない
  • 勉強のために作られたダイアログなので、リアル感に欠け、「ほんとにこんな表現使うの?」という疑問が残る

では、ポイントを詳しく見ていきましょう。

生の英語に触れることのメリット【計り知れない】

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生の英語ですが、私の経験上、中級~上級者になってから、生の英語を聞くと、一気にリスニング力が伸びます

少なくとも私がそうでした。

 

青年海外協力隊で、ジャマイカ(公用語が英語)に赴任後、生の英語が早すぎて聞き取りにとても苦労していました。

ちなみに、当時の私のTOEICのスコアは705点です。

加えてジャマイカ特有の英語の訛りもあって、余計にリスニングが難しかったです。

 

そんな時、ネットでellloというサイトにたどり着き、初めて生の英語を教材として学びました。

その時の勉強法は、ひたすらディクテーションをして、自分でスクリプトを書き起こしていました

 

幸い、ellloに出てくる会話はとても楽しいものばかりで、何度も何度も聞き直しても飽きることがなく、どんどんいろんな会話を聞くのが楽しみでした。

生の英語は、音声変化(音がつながるリンキングなど)が非常に発生しやすいですし、スピードも本物そのままなので、これに慣れておくとそれがそのまま、実際のリスニングにつながってきます

 

実際毎日ディクテーションをしていたら、数ヵ月後、現地で会議かなにかに出たとき、リスニング力が飛躍的に上がっていることを実感したのです。

 

このときの話を、具体的なディクテーションの方法と合わせてこちらの記事で書いていますので、合わせて読んでみてください(↓)

 

また、リアルな会話を何度も聞いたで、そこで使われているフレーズや、スピーキングのリズム感(テンポ感)、filler(Umm, とか well, とか you know, みたいなやつ)を、自然とまるごと覚えてしまっていました。

それにより、スピーキングも一気に上手くなりました(現地の同僚にも褒められていました)

 

最大の要因は、面白かったということだと思っています。

面白かったり、なるほどと思うセリフだと記憶に残りやすいですし、自分でも真似してみたくなるものです。

 

私のスピーキング力が飛躍したきっかけは生の英語(elllo)だったと、今でも思います。

ellloは、世界中で愛されている英語学習サイトで、私の場合、リスニング力もellloで一気に伸びました。

 

ellloについては、こちらの記事に詳しくまとめていますので、合わせて読んでみてください(↓)

 

同様に今の時代ネット上では、膨大な数のネイティブの英語の動画やら音源に無料でアクセスできます

Youtube上で英語で検索してみれば、その量に圧倒されるはずです。

 

ellloは英語学習者にとって、とても使いやすい、勉強しやすいサイトになっていますが、他のサイトや動画は英語の勉強というより、ただネイティブがしゃべっているだけの動画も沢山あり、時間の無駄になりかねません

無料でネイティブの生の英語を勉強したいのなら、ぜひとも注意して自分に合ったものを見つけてくださいね。

 

探すときのポイントや注意点は、こちらの記事にまとめていますので、合わせて読んでみて下さい(↓)

デメリットもあるよ【=そこは収録英語がカバー】

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生の英語にはデメリットもあります。

 

リラックスして話しているがゆえに、音の脱落が激しいことです。

超上級者になってくると、このリアルな音の脱落さえも、頭の中にある膨大な英語のデータベースをもとに、推測できるようになるので、適切に脱落した音を補いながらリスニングできます。

 

しかし、大半の学習者は、それができないので、スクリプトを見ても、「いやいや、絶対こんなふうに聞こえないし!」となるのです。

実際私も、「100回聞いても、こんなふうには聞こえないだろ」というものに出くわすこともよくあります。

 

生の英語でディクテーションをやろうとしたとき、これが大きな障害になることがあります。

ディクテーションは100%の正確さを追求するので、聞き取れるはずのないところで何回も聞いて粘ってしまって、効率が悪くなってしまうのです。

 

ディクテーションは5回ぐらい聞いて聞き取れないものは、何回聞いても聞き取れないと言われることもありますが、10回ぐらい聞くと聞き取れたりすることもあるので、その線引きは思っている以上に難しいです。

 

しかも、10回聞いて聞き取れたときは、「あ、こういうことか!」と何かひらめきのような、発見のような感覚を手に入れることがあって(Aha Moment)、それがリスニング力の底上げにつながったりするので、単純に5回聞いて諦めるというのも、もったいない感じもするのです。

 

また、シャドーイングを勉強に取り入れようとしたとき、生の英語は早すぎて口が回らないということが起こりえます。

実際、あなたがスピーキングするときには、そこまで早口で話す必要はないわけで、そこまで猛スピードのシャドーイングをしても、口の運動になる以外あまり意味がない気がします。

 

私はもう、生の英語のシャドーイングは諦めているので、やってません。

 

 

一方で、収録英語はスタジオで1語1語はっきり聞き取りやすいように、音声を吹き込むので、何度か聞けばほぼ必ずスクリプトのとおりに聞き取れます

これはつまり、音の脱落や音声変化がそこまで顕著でないという証拠です。

 

こうなると、ディクテーションはしやすいですよね。

ディクテーションは1語1語集中して完全に聞き取ることで、細部の聞き取りを高めることが目的なので、収録英語でもその目的は十分達成できます。

 

また、シャドーイングも適度なスピード感で、実際に自分がスピーキングしているような感覚を持ちながらできるので、やりやすいです。

 

しかし、収録英語はつまらないのが、最大のデメリットです。

 

これが理由で私は、NHKラジオ英語講座の最高峰「実践ビジネス英語」を2度挫折しています。

レベル的には問題なかったんですが、どうしてもつまらなくてやる気が出ませんでした。。

 

挫折した経緯などをこちらの記事に書いていますので、興味があったら合わせて読んでみてください(↓)

基本的に巷の評判を覆す、実践ビジネス英語への不満を書きなぐっています(笑)

 

「つまらない=やる気が出ない」というのは、感情的な問題だけでなく、実は英語学習の成否を握るカギであり、SLA(第二言語習得論)という研究でも、モチベーション(動機づけ)が大切だと言われています。

動機づけが高いとされた学習者が、外国語学習に成功する可能性が高いことがわかっています。

英語はもっと科学的に学習しよう(白井恭弘 著)

 

中学、高校時代の英語の授業で、ラジカセかなにかで教科書の音源を聞かされたことがあると思います。

つまらなかったですよね?

 

また、TOEICの勉強をしている方なら分かると思いますが、リスニングパートの音源、何度も聞きたいですか?

勉強のために仕方なく、復習して聞き返しているだけで、それがなければもう一度聞きたくなるようなものではないはずです。

 

私の場合を振り返ってみても、面白いとか、カッコいいとか、楽しいとか、そういう感情と結びつかない学習は、すぐ忘れやすいですね。

【リスニング力UP】上級者は生の英語の比率を上げよう

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生の英語と、収録英語には、それぞれの良さがあることが分かったと思います。

 

で、結局どっちがいいの?

ということになるのですが、結論としてはこうなります。

上級者ほど、生の英語で勉強する比率を上げるべき

 

理由としては、

収録英語が効果を発揮する、シャドーイングに関しては、どちらかというと初心者~中級者向けだからです。

 

上級者にとっても、ディクテーションは効果的な学習法ですが、とりわけシャドーイングは初心者~中級者の方が効果があると言われています。

 

シャドーイングは発音や英語特有のイントネーションなど、”英語の音” の基礎を身体に染みこませるトレーニングであって、上級者は英語の音については、すでにある程度身についているからです。

 

また、生の英語のスピードについても、早すぎて聞き取れないものを何度も聞いても、リスニング力は上がりません。

初心者~中級者は、収録英語でしっかり基礎を身につけてから、実践的な生の英語に触れるという順番がいいと思います。

 

逆に上級者は、英語の音や聞き取りの基本はある程度身についているため、収録英語よりは、生の英語でどんどん実践慣れをしていく必要があるのです。

 

先ほど紹介した、ellloは実践慣れには最適ですし、私自身もellloで一気に英語力が伸びました

再掲になりますが、ellloについてはこちらの記事に詳しくまとめていますので、合わせて読んでみて下さい(↓)

 

何度か聞き返せば分かるような収録英語よりも、何度も聞き返さなければ聞き取れないような生の英語の方が、トレーニングになりますし、苦労した分だけ、Aha Moment も体験できるため、リスニング力の強化になります。

 

また上級者は仕事で英語を使ったり、勉強ではなく実践で英語を必要とする人も多いと思います。

そこで使われる英語は、1語1語はっきりゆっくり発音して、手加減してくれる英語ですか?

「生の英語=あなたが実際に経験する実践の英語」であり、それが、上級者が生の英語で勉強すべき最大の理由です

 

よし、ネイティブの生の英語なら、Youtubeで探せばいくらでもあるっしょ!というあなた!

そのとおりです。

 

Youtubeのサイトに行って「english lesson」または「english listening」などと検索してみましょう。

鬼のように膨大な動画が出てきます。

 

くり返しになりますが、ellloのように中には質の良いものもありますが、このようにネットで無料で生の英語を探す際、ぜひとも注意してほしいことがあるのです。

その辺はこちらの記事にまとめていますので、合わせて読んでみて下さい(↓)

 

また、中上級者になればなるほど、リスニング力の伸びるペースは遅くなり、それで悩んでいる人も多いと思います。

 

私もTOEIC875点を取ってから、伸び悩んでいたのですが、最近またリスニングが伸び始めています

どういう勉強をしているのか、こちらの記事にまとめていますので、合わせて読んでみてください(↓)

 

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