TOEICのテスト結果が郵送で送られてきたんだけど、見方がいまいち分からないんだよね。せっかくだから今後に活かしたいんだけど、どう分析したらいいんだろう?
TOEICを受けると、結果が郵送で送られてきますよね(正確には、郵送で届く前にwebで確認できます)。
このスコアシート(アビメ)の基本的な見方は、この記事で解説しますが、正直言うと、活用法はあまりありません。
ぶっちゃけ、1分程度さらっと確認する程度で十分だし、むしろそれ以上分析しても時間の無駄だと思います。
私は現在TOEIC880点で、以前海外に住んでいて、今は帰国して海外営業の仕事をしています。
TOEICは400点台の初心者からスタートしてから、7年以上定期的に受験しています。
この記事では、スコアシートの基本的な見方と、今後への活かし方を解説していきます。
あの結果通知ってみんなどうやって見てるの?と思っている人は、参考になるはずです。
もくじ
TOEICの結果通知(スコアシート)の基本的な見方
正式には公式認定証といいますが、スコアシートの基本的な見方を説明していきます。
まずは全体的な構成から。
ここにはあなたのスコアと、スコアの下に出ているParcentile Rank(パーセンタイルランク)で、全体の中であなたのスコアが上位何%なのかを確認することができます。
たとえば上の写真は、私が直近で受けたTOEICスコアシートですが、リスニングのParcentile Rankが79%になっています。
これは私のスコアの下には79%の受験者がいるということで、裏を返すと、私の今回のスコアは上位21%ということです。
スコアも大事ですが、このParcentile Rankを前回と比べてどうだったか比較すると、あなたの英語力が伸びたかどうか確認できます。
前回よりスコアが落ちていても、Parcentile Rankが上がっていれば、あなたの英語力は相対的に伸びているということですからね。
次にスコアの下には、リスニングとリーディングについて、ちょっとした講評が載っています。
もう気づいてる人が大半だと思いますが、これは定型文で、あなたの得点域の人にはまったく同じことが書いてあります。。
内容もごく一般的なことしか書いてないので、ほとんど読む価値なしですね。
続いて、リスニングとリーディングに分けて、アビメの見方を説明します。
- これによって自分の弱点が見えるわけでも、対策を立てられるわけでもない
- アビメは、自分がどのPartで正答率がどれぐらいだったかを、1分程度でサクッと把握するだけ
正論なんですが、アビメを分析して活用しようみたいに言う人もいますが、どの問題でどこをどう間違えたのかは一切わからない状況で、復習なんてできないと思うんですよね。
英語の場合、具体的な単語や構文、聞き取り部分を特定してそこをつぶさない限り、復習の意味ってあんまりないと思っています。
特にリスニングは総合力なので、たとえばPart3の正答率が悪かったとして、Part3の勉強ばかりしても、効果ないのは感覚的に分かるはずです。
これが私がアビメを分析しても、大して意味ないんじゃないかと思う理由です。
リスニング
では、リスニングのアビメについて書いていきます。
このパートでは、Partごとに1~4まで、自分の正答率とParcentile Rankが書いてあります。
以下に、どれがどのPartと紐づいているのかをまとめてみました。
ABILITIES MEASURED | 該当パート |
短い会話、アナウンス、ナレーションなどの中で明確に述べられている情報をもとに要点、目的、基本的な文脈を推測できる | Part1、2 |
長めの会話、アナウンス、ナレーションなどの中で明確に述べられている情報をもとに要点、目的、基本的な文脈を推測できる | Part3、4 |
短い会話、アナウンス、ナレーションなどにおいて詳細が理解できる | Part1、2 |
長めの会話、アナウンス、ナレーションなどにおいて詳細が理解できる | Part3、4 |
フレーズや文から話し手の目的や暗示されている意味が理解できる | Part1~4 |
試験結果が届くころはまだ、各Partでの手ごたえが薄っすらと記憶にあると思うので、ご自分の記憶と、正答率をざっと比べてみてください。
私の場合はやはり、③のPart3、4が一番低くなっているので、長めのリスニングが今回はうまくいかなかったんだと分かります。
リーディング
次にリーディングパートのアビメです。
ここでも、Partごとに5~7まで、自分の正答率とParcentile Rankが書いてあります。
以下に、どれがどのPartと紐づいているのかをまとめています。
ABILITIES MEASURED | 該当パート |
文書の中の情報をもとに推測できる | Part7 |
文書の中の具体的な情報を見つけて理解できる | Part7 |
ひとつの文書の中でまたは複数の文書間でちりばめられた情報を関連付けることができる | Part6、7 |
語彙が理解できる | Part5~7 |
文法が理解できる | Part5、6 |
これもざっとでいいので、ご自身の手ごたえと比べてみてくださいね。
私の場合、Part5の語彙・文法はうまく解答できてますが、Part7が鬼門ですね(自分の手ごたえと同じ)。
リーディングの場合、たいていはPart5→6→7の順にスコアが伸びていきます。
つまり、初心者の頃はPart5が一番正答率が良くて、6、7の順に下がっているはず。
それも踏まえて、自分の実力がどの位置にいるかを見る、ちょっとした参考にはなるかとは思います。
【正論】アビメを分析しても、対策はできない
先ほど書きましたが、スコアシートを眺めていても、何の行動にもつながりません。
TOEICの勉強で大切なのことの1つは、弱点や分からなかったところを復習するということです。
私も勉強中の身ですが、いまだに問題集を解いていても、分からないことが山ほど出てきます。
そういうのを1つひとつ復習して、自分のものにすることで実力が上がっていくんですよね。
TOEICの勉強は解く→復習するの継続、積み重ねでしかありません。
一方で、スコアシート(アビメ)からは何が分かりますか?
各Partごとで「これぐらい取れてたのかなぁ?」といった、だいたいの推測ができるぐらいですよね。
だから、次の行動につながるような具体的な復習は、このスコアシートからはできません。
むしろ、このアビメで分かる程度のことは、自分でも苦手として感覚的にわかるものばかりです。
たとえば、Part7の正答率が低そうだから、長文をしっかりやろうなんて、それ、普段から気づいてますよね、という話です。
1分で概要を押さえたら、さっさと勉強に戻ろう
- スコアシートでは、Parcentile Rank(パーセンタイルランク)で、自分が上位%にいるのかも確認しよう。
- アビメでは、各Partごとの正答率を参考程度に確認しておく
- 以上、1分程度でさらっと目を通しておけばOK
- TOEICの勉強は、解く→復習の継続と積み重ねでスコアが上がっていく
- アビメでは、どこで何を間違えたのか分からないので、復習できない(→必要以上に分析する意味はない)
わりと正論すぎて、平凡な結論だったので、あまり参考にならなかったかもしれませんね。
でも、スコアシートを活用しよう!みたいな記事はネットでは結構あるので、個人的な意見を書いてみました。
これまで、スコアをチェックする程度で、ほとんど見てなかった人は、それでOKです。
スコアシートで分かることなんて、普段の勉強からあなたが気づいていることばかりだと思います。
そんなスコアシートとにらめっこするぐらいなら、さっさと勉強をした方が生産的ですよ。