あの人、外国人とあんなに楽しそうに話せて羨ましいなぁ。どうすればあんなふうになれるんだろう?
英語は絶対将来のために身につけておきたい!でも何を勉強すればいいんだろう?とりあえずオンライン英会話かな?
TOEICの勉強してるけど、伸びる気がしない、、勉強の仕方間違えてるのかなぁ…
英語上達完全マップのコアメッセージ「英語が上達するかどうかは、基礎がしっかりしているかどうかで決まる」に、私は完全に同意です。
正直言って、私は本に書いてある音読や瞬間英作文について、これまでほとんどやっていません。
それでも海外に少しだけ住み、帰国後もメーカーの海外部門で仕事ができているのは、初期の段階でTOEICを通じて徹底して基礎を固めたからです。
中でも発音はシャドーイングを含めて徹底的に学びましたし、今でもこれは私の財産になっています。
本の中で一番共感した「基礎が実践の中で活性化し、話せるようになる」ことも、私自身、海外に住んでいたときに実感しました。
この経験から、TOEIC学習者ならまずは700点を目指して勉強することがおすすめです。スピーキングは後で必ず付いてきます。
TOEICが必要ない方も、まずは自分が楽しいと思える方法で文法や単語など基礎を固めましょう!
本に書いてある音読や瞬間英作文がつまらなそうなら、別の方法でも基礎を学ぶ方法はいくらでもあります。(私もやってませんし)
この記事では英語上達にとって基礎固めがいかに大切か、英語上達完全マップを引用しつつ、私の経験も交えながら深堀りしていきます!
やるべきことが分かったら、あとは行動あるのみ。自信を持ってどんどん勉強していきましょう!
もくじ
名著「英語上達完全マップ」で一番知っておきたいこと
大人が英語をマスターしようとしたとき、正しいマインドがあります。
それを持つことで、どれぐらい何を勉強したらどのレベルに自分が達するのかを、明確にイメージして勉強をすることができます。
これは、勉強のモチベーションを大きく左右します。
英語学習者で、瞬間英作文という本を聞いたことがない人はほとんどいないと思います。
その著者、森沢洋介さんが書いた「英語上達完全マップ~初級からTOEIC900点レベルまでの効果的勉強法」(以下、この記事では「本書」と呼びます)という、超ロングセラー本があります。
今回はこの本のレビューをしつつ、英語学習において大事なポイントを押さえていきます。
まず結論を言いますね、英語上達完全マップの最大の要点は、
当たり前だと思うかもしれませんが、案外皆さん、分かっていても実行していない人が多いのではないかな、というのが私の印象です。
- 英語を話せるようになりたいので、いきなりオンライン英会話を始める
- 英語初心者なのに、習うより慣れろで、いきなりTOEICの問題集を解きまくる
- 発音記号は読めないが、耳がいつか慣れると信じて、リスニングの勉強をしている
上の3つは、いずれもスタートでつまずく可能性が高いと言えます。
少しこれを読んでいるあなたも、心当たりがあるのではないでしょうか?
なぜ上の3つが英語の勉強のスタートとして良くないのか、もう少し詳しく見ていきましょう。
英語は「習うより慣れろ」でいい?
残念ながら、習うより慣れろという考え方は、英語には適していません。
本書でもこう冒頭で書いています。
外国語は習うより慣れろ、とよく言われます。実際に使って上手くなるべきだという主張です。このご託宣を信じて、英会話学校に入学したり、英語圏への短期留学を実行する人も大変な数に上ります。しかし、基礎的な学習もしないで、このような実践一本槍で大きな効果が上がった例はあまり聞きません。
英語上達完全マップ(森沢洋介著)
私の経験からも、これは間違いないと思っています。
リスニングに関して言えば、TOEICの勉強を始めたばかりの頃、リスニングの問題集をひたすらやるという勉強でした。
私がラッキーだったのは、自分で「全く伸びていない」という実感があったから。
ただ単に聞き散らかしているだけでは、全然リスニングは上達しません。
私はその後「英語耳」という有名な本に出会い、英語の音を徹底的に勉強し、そこからリスニングがぐんぐん伸びたという経験があります。
それともう一つ、私は海外に少しだけ住んでいたのですが、英語が全然できない日本人の知り合いがいました。
聞いてみると、日本にいる頃から英語はまるでダメで、全然勉強せずにとりあえず海外に飛び出したそうです。
その人は海外に住んでからも、あまり英語は上手くなっていないようでしたし、自分でも「全然英語がうまくならない」と嘆いていました。
本書でも森沢氏はこう書いています。
「使って上達する」という方法は、すでにある程度英語を使える人にこそ効力を発揮する・・・すでに一定の年齢に達した日本人が、言語的にほとんど共通点のない英語を使いこなせるようになるためには、いきなり実践だけでは無理で、初期に体系的な学習・トレーニングが必要
英語上達完全マップ(森沢洋介著)
いきなり実践で伸びる場合もあるかもしれませんが、その場合慣れるというプロセスを闇雲に試行錯誤しながら進んでいくので、非常に非効率です。
英語には、英文法という先人がまとめてくれたルールがあるのにもかかわらず、それをせずに自分でルールを模索するのは、非常に遠回りだと言えます。
英語を最短でマスターするためには、慣れる前に習え、です。
社会人なら基礎から徹底的にやり直しをすべき
社会人で英語を勉強しようと思ったとき、真っ先に思い浮かぶのはTOEICだと思います。
TOEICは、私も海外に出るにあたって、2年ぐらい勉強していました。
一方で、「TOEICは実際に使えるかどうかとは関係ない」「TOEICで満点とっても話せない」という声も根強くあります。
私がいる会社でも、そういう風潮です。
そのTOEICに対する疑惑について、本書では明解に答えています。
TOEICは・・・英語を話す能力を直接測ることができません。その背景にあるのは、通常英語力はある側面だけが突出することはないので、リスニング力、リーディング力を測れば、スピーキングの能力も間接的に測ることができるという考えで、これはかなりの程度真実です。
英語上達完全マップ(森沢洋介著)
TOEICは読み聞きのテスト※なので、話す書くというアウトプット部分が問われないことが、その疑惑の根源になっています。
※TOEICは今ではSpeaking & Writing Testsという通常のListening & Reading Testとは別の試験として存在しますが、受験できる都道府県が限られていることや、歴史の浅さや知名度の低さのため、かなりマイナーな存在です。
ただ、著者はこのようにも書いています。
実際のところ、TOEICが最も正確に測定するのは、英語の「基底能力」なのです。・・・
「基底能力」とは単に知識にとどまらず、英語を瞬時に処理できる能力で、・・・英語を聴いて理解することや、英語を日本語に直すことなく、・・・迅速に読む、いわゆる「速読力」に直接反映されます。
英語上達完全マップ(森沢洋介著)
そして、ズバリこう結論付けています。
高い英語力を求める学習者は迷わず、「基底能力」を高めることを重視して下さい。
英語上達完全マップ(森沢洋介著)
基底能力を高める方法については、要するに基礎をしっかり固める、ということです。
この記事では詳細を割愛しますが、本書では文法やリーディング、単語などのあらゆる側面における勉強方法を書いています。
しかし、私は経験上、一番最初に重視すべきは音であり、発音です。
語学の王道は音から始まるという話は前回の記事で書きましたが、本書では音の学習について一切触れておらず、そこが唯一残念な点です。
私たち大人は、もはや英語ネイティブの子供が赤ちゃんの頃から英語に囲まれて、自然に英語を身につけたようには、身につけることはできません。
なぜなら、もう日本語という母国語が脳に染み付いているため、英語ネイティブの赤ちゃんのように、まっさらな状態で英語はインストールできないからです。
英語をマスターしようとする場合は、大人なりの戦略が必要なのです。
それが、本書で言う「基底能力」を高めるという方法なのです。
海外留学で英語が上達するたった1つの条件
アイルランドで出会った語学留学生の惨状
著者は、アイルランドに3年ほど住んでいた経験があり、現地では語学学校に通う日本人ともかなり交流があったようです。
当時の状況を著者もこう振り返っています。
「英語が話される国に行って暮らせば自然と流暢になる」というのは幻想に過ぎないことがよくわかりました。
英語上達完全マップ(森沢洋介著)
著者は31歳のときにイギリスの語学学校に短期留学しますが、そのときすでにある程度の「基底能力」を身に付け、TOEICは900点程度だったそうです。
その語学学校の最上級クラスの様子をこう書いています。
ヨーロッパ人学生たちが英語を実に楽々と話すのに対し、日本人学生たちが英語を話す時は、頭の中で懸命にセンテンスを作り上げているのが明白でした。読解スピードもまったく違い、・・・日本人学生が3分の1も読まないうちにヨーロッパ人学生たちは読みきってしまうのです。
英語上達完全マップ(森沢洋介著)
そのクラスのヨーロッパ人学生たちはバカンスを兼ねた語学留学で、滞在期間は数週間だった、一方その日本人学生たちはすでに1年以上その学校に在籍していたそうです。
つまり上の構図は、滞在数週間のヨーロッパ人 vs 滞在1年以上の日本人、で結果はヨーロッパ人の圧勝なのです。
当時すでに英語を流暢に話すことができた著者も、1年以上もイギリスにいて英語がまともに使えない日本人留学生が不思議だったそうです。
私もTOEICの勉強を必死に日本でやっていたときは、フィリピンにでもさくっと語学留学できればすぐに英語ができるようになるんだろうなぁ、行ける人は羨ましいなぁと思っていました。
著者の森沢氏もこう記しています。
できることならいつか海外で暮らしたいと願っていたし、そうすれば日本よりはずっと簡単に英語を覚えられると思っていました。ですから、イギリスの語学留学生の実態を知った時は愕然としました。
英語上達完全マップ(森沢洋介著)
英語がペラペラな人の共通点
では、どうすれば英語ができるようになるのか?どうすればペラペラになれるのか?その疑問についても本書ではしっかり書いています。
実際、私が海外で出会った英語の上手い日本人のほとんどは、既に日本でかなりのレベルに達していた人たちでした。
英語上達完全マップ(森沢洋介著)
また私が非常に納得できた話が、これです。
成人が海外で英語力をつけるのは、・・・私自身の会話能力の向上を客観的に振り返ってみても、大人の場合はもともと備えていた基礎力が実際に英語を使う状況の中で活性化するというのが適切でしょう。
英語上達完全マップ(森沢洋介著)
海外に行くと、英語を読む、聞く、話す機会が圧倒的に増えます。
まちの標識、看板、店内のPOPなどありとあらゆるものが英語なので、理解するにはそれを読む必要がありますし、人との会話もすべて英語です。
つまり、実践部分の量が格段に増えるのです。
これらを踏まえて、英語がペラペラの状態になるとはどういうことなのか、まとめると、
- 英語の基礎的な知識がある(主に音、文法)
- 基礎を土台にして、実践の場数を踏んでいる
私も、これに関しては経験があります。
海外にいた頃、私は英語圏に住んでいるのに日本のオンライン英会話を受けるという変な状況でした。
当時はIELTSの受験を目指していたこともあり、ライティングの勉強も必要でした。
大学受験用の旺文社から出ている英作文の基礎問題集を1冊日本から送ってもらって、一通りその問題集をやりました。
自分の中で表現の引き出しが一気に増えていく、あの時の感覚は今でもすごく覚えています。
頭の中にあった基本的な文法や語法の知識が、一気に発信というアウトプット用に頭が整理されていく感覚です。
その英作文の問題集を2周ぐらいして、オンライン英会話での講師とのコミュニケーションは、どんどん上手くなっていくのが自分で分かりました。
基礎的な土台ががっちりできたところに、会話の場数を踏むことで、上達のスピードが加速する感じです。
当時を振り返っても、あの英作文の問題集で、基礎的な文法・語法の整理をしないまま、オンライン英会話を続けていても、伸び悩んでいただろうなと思います。
日本にいながらペラペラになれるのか?目標レベルはここ!
純日本人でペラペラの実例
海外に一度も出ずに、日本にいながらにして「ぺらぺら」になることは可能です。
「ぺらぺら」の定義が難しいところですが、ここではひとまず、こう簡単に定義しておきましょう。
自分の言いたいことをスラスラと話せる、または周囲の人から見て思ったことをスラスラと話しているように見える
本書の著者森沢氏のイギリス、アイルランドに語学留学したときの話を読むと、留学時点ですでにぺらぺらの域に達していたと思われます。
他の日本人学生たちは、日本から来たばかりの私がヨーロッパ人学生たちと同等の英語を話せるのを不思議がっていました・・・当時私は留学ができるような状況ではなく、英語力をつけたければ国内でやるよりほかなかったのです。
英語上達完全マップ(森沢洋介著)
もう一ついい例があります。
私が海外にいた時、大学を休学して来ているという若者がいました。
彼はそれまで一度も海外に出たことがない、生粋の日本人でしたが、彼の英語は今の私のレベルもあそこまでは達していないと負けを認めざるをえないほどに、ペラペラでした。
話を聞くと彼は理系の大学で、授業の一つに英語しか使ってはいけない授業があるのだそうです。
クラスメイトの大半が帰国子女という授業で、最初は本当に話せなかったそうですが、そこで揉まれるうちに英語力を身につけていったそうです。
私がいた地域は英語圏でも訛りがある方だったのですが、それもかなり聞き取っていたので、基礎的なリスニング力も相当あったと思います。
スピーキングについても、派遣前研修のクラスの先生がイギリス人だったことから、発音はブリティッシュアクセントでしたが、理系のワードが飛び交う場面でも、しっかり通訳していましたし、英語で現地人と口げんかするほどでした。
彼の大学は偏差値の高い大学でしたので、英語も受験生時代に基礎的なことはみっちり学習し、その時点ですでに高い「基底能力」があったと思われます。
彼の場合は、大学受験で必死に勉強した英語の基礎力が、英語オンリーの過酷な授業で実践の場数を踏んだことで一気に開花、その後英語圏滞在で、もはやうなぎ上り(笑)そんな感じだったんだろうと思います。
純日本人で目指せる現実的な英語レベル
ペラペラにもさまざまな定義があると先に書きましたが、具体的にどういうレベルをペラペラというのか、本書では7段階に分けて英語レベルを示しています。
的確で分かりやすいので、ここに紹介します。
まず、レベル4。
レベル4。英会話がかなりでき、英語のできる人で通る。読みも英字新聞などがかなりのスピードで読めるようになる。・・・仕事で海外駐在を数年経験したビジネスマンにこのレベルの人が多い。ネイティブ・スピーカーにこまかな部分を助けてもらえれば仕事でも生活でも支障が少ない・・・TOEIC700~800台。
英語上達完全マップ(森沢洋介著)
このレベル4がぎりぎりペラペラと呼べる域だと思います。
本人は「自分はまだまだペラペラなんかじゃない!」と思うかもしれませんが、周囲から見れば十分ぺらぺらに見えると思います。
私も現時点では、恐らくこのレベルだと思います。
そして、レベル5。
レベル5:英語で仕事、生活の会話全て流暢にこなせる。英語圏で暮らしても障害ほとんどなし。英語を話すことで疲れない。・・・新聞・雑誌・ペーパーバックを寝転がって楽しんで読める。しかし、複数のネイティブ同士の非常にカジュアルな会話の中に投げ込まれたり、早口でぞんざいな発音で話される映画やテレビドラマを見たりすると半分程度しかわからない。・・・TOEICは900点~満点。
英語上達完全マップ(森沢洋介著)
著者は10年以上このレベル5にとどまっていると書いていますが、これについてはこう補足しています。
レベル5。学習・訓練により英語力を向上させてきた日本人はほとんどこのレベルに到達して伸び止まります。・・・このレベルの人は・・・TOEICは楽々と900を越え、試験時間もかなり余ります。・・・実際のところ、ほとんどの学習者にとって最終ゴールとしてもいい満足のいくレベルだと思います。
英語上達完全マップ(森沢洋介著)
本書では、レベル6についてはこう記しています。
レベル6:発音や表現にかすかなエキゾティズムが漂うが、ネイティブ・スピーカーと全く同じレベルで話すことができる。・・・映画・TVドラマも完全に理解できる。また、自然な文体でミスのない英文をすらすらと書くことが可能。TOEICなどのテストで測定することはナンセンスなレベル。
英語上達完全マップ(森沢洋介著)
レベル5までは周囲の人と自分の評価に差がありますが、レベル6が自他共に認めるペラペラというものだと思います。
あなたもこのレベルに憧れますよね?映画やドラマを字幕なしで見れるなんて、考えただけで楽しいですよね?
ただし残念ながら、著者森沢氏はこう言っています
レベル6。これが英語を学習するときの究極の目標といえるでしょう。・・・極めて到達困難なレベルです。私は、一定の年齢に達してからの学習・訓練でこのレベルに達した日本人には直接会ったことがありません。一流の通訳などプロの中にこのレベルの人がいるのでしょう。
英語上達完全マップ(森沢洋介著)
夢を壊すようですが、映画やドラマを字幕なしで見れるという目標は遠いようです。
ただ、今の私はレベル4ですが、そこから見ても著者が現実的だというレベル5はとても魅力的です。
それぐらいレベル4と5は開きがあると思います。
恐らく、仕事、生活あらゆる面で支障がなく、日本人と話すような感覚で英語で会話できます。ネットや雑誌、CNNやBBCなど英語での情報収集も、なんの苦痛もないでしょう。
ちなみに最上級のレベル7は、母国語とまったく同等のレベルです。
では、一旦まとめます。
- まずはレベル4を目指しましょう!正しい勉強を積めば、普通に到達できますし、すでに英語でかなりのことができます。
- 最終目標はレベル5!一緒に目指しましょう!!
私の英語力を考えても、この本書でのレベル分けはとても分かりやすく的確です。
まとめ:地道な基礎固めが実は、ペラペラへの近道
基礎が最後はものを言う。地道な努力あるのみ。
ここまで、「基底能力」=基礎力がペラペラになるためには大事だという話を書いてきました。
簡単にまとめると、
- 持っている基礎力の範囲でしか英語力は上達しない ⇒ 基礎力は伸びしろ
- 基礎がしっかりしていれば、ペラペラになるにはあとは場数の問題
森沢氏は英語学習の誤解について、こう書いています。
英語習得には大きな幻想がある、共通点は苦労なしにあっという間に英語がマスターできる方法がどこかにある、というもの。
英語上達完全マップ(森沢洋介著)
これは、基礎をおざなりにして、「聞き流すだけで・・・」、「1ヶ月で・・・」などという安易な勉強法が後を絶たないことへの警鐘を鳴らしているのです。
また、基礎力とペラペラの関係についてはこう記しています。
基礎力のまったくない状態で英語圏に行っても、1~2年程度の短期ではブロークン英語に毛が生えた程度の英語しか身につかないのはよくあることです・・・「本場で英語のシャワーを浴びれば、みるみるうちに英語が話せるようになる!」という宣伝文句は、実はこのような基底能力を備えた人だけに当てはまるのです。
英語上達完全マップ(森沢洋介著)
結局、先に書いたとおり、持っている基礎の範囲でしか英語力は上達しないのです。
では、どうやって基礎を固めるかということについては、今回はかなり長くなってしまったので、次回にしようと思います。
英語をペラペラになりたい!という人へ
私は先のレベル分けで、レベル4だと書きました。
私もまだまだより高いレベルのペラペラになりたいと思っていますし、レベル5を目指して毎日コツコツ勉強中です。
基礎というのは実践と違って、非常に地味です。
特に私がおススメしている発音学習は本当に単調で、ある意味退屈です。
でも、英語ができるようになったときの感動と楽しさは、勉強してきてよかったと本当に思える瞬間です。
英会話で講師の先生と表面的な話ではなく、より深い話ができたとき、CNNが(ある場面で)サッと聞き取れたとき、本当に心から楽しいです。
あなたにもこれを感じてほしいと思っています。
最後に本書の、森沢氏の言葉の一節を引用します。
学校の授業で外国語が身につかないのは日本に限ったことではありません。・・・外国語の上手なアイルランド人やイギリス人にも会いましたが、彼らは語学力を学校で習得したのではなく、必要に応じて、個人的な意志と努力により身につけたのです。
英語上達完全マップ(森沢洋介著)
あなたが英語を学ぶ理由は何ですか?
英語ができるようになった自分の姿を想像してみてください。
そのときにはきっと、当初の目的を達成するどころか、あなたの想像を超えるようなリターンがあるはずです。
英語ができるようになるかどうかは、学校教育でも環境でもなく、主体性です。
目的をしっかり持って、一緒にがんばりましょう!
くり返しになりますが、英語力を身につけたいなら基底能力を高めるべきです。
TOEICはほぼ毎月開催されていますし、結果が目に見えるスコアに現れるため、モチベーションも維持しやすいと思います。
私が完全独学でTOEICを勉強してきたノウハウを下記でまとめているので、興味のある人はどうぞ。一緒に頑張っていきましょう!