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リスニングが全然できるようにならない。ただ聞くだけじゃなくて、ちゃんとリスニングの勉強をしたい!

シャドーイングってよく聞くけど、ただ声出すだけで、効果あるの?

発音はそれなりに勉強したから分かるけど、音は分かっても意味が頭の中にスッと入ってこないのよね・・・

今回はこんな疑問に答えていきます。

こんにちは、wakaです。

リスニングができなくて悩んでいる人は多いです。

そして、リスニングができない人が、最初にたどり着くのがシャドーイングですが、皆さん正しくやっていますか?

では、さっそく見ていきましょう。

なぜリスニングが聞き取れないのか、まず理由を明らかにしよう

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リスニングができない!と投げ出す前に、なぜできないのか冷静に分析してみましょう。

悩み① スクリプトを見ても分からない
  • これはリスニングの問題ではないですよね。
  • 読んで分からないものは、当然ながら聞いても分かりません
  • 単語や英文法、構文などリーディングを勉強しましょう。
悩み② スクリプトを見れば分かるのに、聞き取れない
  • 英語の正しい音やリズムが身についていないことが原因でしょう。
  • 英語の音を正しく理解していないと、知っている単語でも違うように聞こえます。
  • また、英語のリズム感が分かっていないと、音が分かっていても聞こえ方が変わってきますので、注意です。
  • シャドーイングは主に、このリズム感を養うのにピッタリなトレーニングですので、後で詳しく見ていきます。
悩み③聞き取れるが、瞬時に意味が取れない
  • 頭の中での、意味の変換処理が、音のスピードに追いついていないことが原因です。
  • リーディングを強化しつつ、シャドーイングをやりましょう。
  • リーディングは、頭の中で意味を変換処理する訓練になります。
  • 読んで一発で意味が頭に入ってこない場合は、リーディングを重点的にやると良いです。
  • リスニングは文字ではなく、聞こえた音を頼りに頭の中で読む行為ですので、リーディングはリスニングをする上でも大事なスキルです。
  • シャドーイングも、意味を頭の中で感じながらやると、口に出している音と頭の中で感じている意味が一体化してくるので、リスニングでも効果がありますよ。
悩み④ 聞き取れない単語が多く、推測しながら聞くので、本当に理解しているか不安
  • 1語1語しっかり聞き取る、精聴をやってみましょう。
  • 以前の私がこれでした。
  • 推測しながら聞くことは悪いことではありませんし、むしろ必要です。
  • ただし推測聞きに慣れきってしまい、単語を丁寧に聞き取る努力をしなくなるのはダメです
  • リスニング力がある程度までいくと、聞き取れない単語があっても、だいたいの意味が分かるようになってきます。
  • それに満足してしまうのが、大きな落とし穴なのです。
  • 毎日でなくとも、たまには自分でスクリプトを作るつもりで、ディクテーションをやるといいと思います。
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シャドーイングの正しいやり方【ビートを理解する】

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悩み②と③に効くのが、シャドーイングです。

シャドーイングのやり方は、とても単純で、英語の音声を聞きながら、聞こえたとおりに全く同じことを自分で繰り返して口に出します。

影のように後をついていくことから、シャドーイングと言います。

シャドーイングのコツは2つしかありません。

「正しい発音」「ビート」です。

正しい発音は分かりますよね、でも、ビートって何でしょうか?

英語の拍(はく)のことで、平たく言うと、強弱のリズム感みたいなものです。

たとえば、英語で「鈴木さん」と言う場合、「す・・き・さ・ん」と「ず」に力を入れて、1拍で発音するのは、何となくイメージできますよね。

日本語だと、「す・ず・き・さ・ん」と一定で、5拍で発音します。

大事なポイントを、私がシャドーイングというものを知り、大変お世話になった本から引用します。

英語の拍(ビート)の数は、日本語のそれよりもずっと少ない・・・英語は、拍の数が少なく、音が強くなる部分と、すーっと弱くなる部分から成り立っているのです。ーK/Hシステム

究極の英語学習法 K/Hシステム 入門編(国井信一、橋本敬子著)

この本に付属する音声CDには、uhとか、言い直しなどが入る録音だけど、生に近い音源を使っていますが、音声CDの解説で、ビートが入る場所に山を書いて説明しています。

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私たちは、日本語のビート感覚に慣れきっているため、そのままリスニングしようとしても、知っているはずの単語や表現さえ聞き取れないのです。

また、ビートを理解する上で大事なことがこれです。

ビートが入る母音以外は、「あいまい母音(力の抜けた、惰性で出る音)」になる

つまり、強く発音するビート部分以外は、かなり母音が弱くなるので、かなり聞き取りにくくなります。

かなり早口で話す場合、音自体がほとんど消えます

発音が分かっていても、聞き取れないのはこのためです。

このビートの感覚を養うのには、耳で聞き、声を出す、インプットとアウトプットを同時に行うシャドーイングが適しています

実際に私がTOEICを勉強していた時、必死にシャドーイングをしていた頃のメモ書きを見てください。

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ビートの部分に山を書いたりリンキング(単語の最後の音と、次の単語の最初の音がくっつく)は弧で結んだりしてあります。

発音が分からない時は、発音記号をメモすることもあります。

こうすることで、シャドーイングを補助し、CDを使わない音読の時も、自己流にならないように、英語の正しいリズム感で読むことができるので、おすすめです。

今はさすがに、全部にビートを書くことはなくなりましたが、リスニングでどうしても聞き取りにくい箇所だけは今でもこうして、ビートをメモ書きしています。

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最後に、先の悩み③にあったように、余裕が出てきたら、音やビートだけではなく、意味にも注意してシャドーイングしてみてください。

私が以前陥っていたことですが、シャドーイングが上手にできても、リスニング力に結びつかない場合があります。

単語は次々と聞き取れるのですが、意味が全然頭に入ってこないというパターンです。

これを解決する方法として、シャドーイングもおすすめです。

口に出している英語の意味を、頭の中で辿りながら、感じながらシャドーイングをやると、少しずつ頭の中で音と意味が一体化してきます。

これをくり返すことで、英語の音を聞いて、意味を返すという処理を、あなたの脳が徐々に上手になるのです。

ポイントは「徐々に」です。

これは、最終的には、多読や多聴でどんどん頭を慣らしていくしかないです。

K/Hシステムでも、リスニングで意味を取ることの難しさを、このように書いています。

「音さえ聞き取れれば、英語は聞き取れるはずだ」と考えている人が意外に多いようですが、実は「意味をつかむ」ことのほうが、ずっと難しいのです。

究極の英語学習法 K/Hシステム 入門編(国井信一、橋本敬子著)

シャドーイングはどの教材を使うのがベスト?

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シャドーイングはシャドーイング用の教材を使うというよりも、慣れ親しんだ音声付の参考書を使うとよいです。

私の場合は、TOEIC公式問題集や市販の模試などのリスニングパートには、先ほどのようなビートや発音記号をメモ書きして、何度も何度もシャドーイングしていました。

TOEICの場合、アクセントもアメリカ系とイギリス系がありますし、話者によって話すスピードや口調が違います。

私が英語耳やK/Hシステムをひと通り終えて、TOEICのリスニングを本格的にやり始めた頃、話し手が違うことが、かなり聞き取りを難しくしていました。

この人なら聞きやすいとか、この人は聞き取りにくいというのがありましたし、本番で、公式問題集に出てこないナレーターが出てくると、結構対応が難しかった記憶があります。

初心者は誰でもそうです。

リスニング力の基盤が弱いので、ちょっと口調が変わったり、アクセントが変わると対応できないのです。

もし、TOEICを勉強しているのであれば、シャドーイングはTOEICの公式問題集を使うのがおすすめです。

ナレーターによって違うリズム感なども、しっかりビートを真似てシャドーイングすることで、本番で同じナレーターが出てきた時に、対応しやすくなるからです。

特にTOEICを目指していないのであれば、今勉強しているリスニングのCDで構いません。

注意点としては、ネットに転がっている無料の音源など、1回しか聞かないようなものは避けた方がいいです。

なぜなら、シャドーイングは何度も同じものをくり返すことで、ビートの感覚が養われるからです。

これは、あらゆる勉強がそうであるように、何度も同じ問題を解いて復習して、身につけていく作業に似ています。

同じ素材を何度も何度も、完璧だと思えるまでシャドーイングすることで、ビートの感覚が身体に刷り込まれていくのです。

早口すぎてシャドーイングできない!そんな時の対処法

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リスニングやシャドーイングをしていて、とてつもなく早口の英語に出くわすことがあります。

早すぎて口が回らなくて「あー悔しい!」ということも最初は多いです。

「早すぎてとてもシャドーイングで追いつけない」と思ったら、無理にシャドーイングしなくていいと、個人的には思っています。

代わりに、スクリプトに以下のことをメモすることをおすすめします。

スクリプトにメモすること
  • ビートの位置
  • リンキング
  • 発音がどう変化しているのか?

目的は、音源がなくても音読で完璧に、音源どおり再現できること。

そのためのメモです。

3つ目の発音の変化は、自分が分かれば、カタカナでもいいと思います。

私も始めの頃は、カタカナで書いていたことも多かったです。

音の変化でよくあるパターンは、t音がl音に変化してリンキングするパターンです。

たとえば、

  • not at all → not(l) at(l) all → nol al all → nolalall → ナラロール
  • but also → but(l) also → bul also → bulalso → バロールソー
  • a part of → a part(l) of → a parl of → a parlof → アパーロブ

また、thatやthere、theのthはn音に変わることが多いです。

that’s は「ナッツ」、there は「ネア」、the は「ナ」という感じです。

リンキングや音の変化は、何十パターンもありますが、そのパターンを暗記するのはやめましょう

代わりに、発音をきちんと勉強すれば、あとは自然と分かるようになってきます。

まとめると、こういうことです。

  • シャドーイングはあくまで、英語の音やビート感覚を身につけることが目的
  • 元の音源が早すぎる場合は、無理してシャドーイングしようとしなくてOK
  • 代わりに、できるだけ早いスピードで音読、完コピできるように練習しましょう(音とビートは完コピ、スピードは最大限真似る)

シャドーイングを学ぶなら、この本がおすすめ

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シャドーイングは簡単なようで、奥が深いです。

「ただ、聞こえたとおりに真似るだけ」と簡単に考えて、シャドーイングを誤解していると、「やってみたけど効果ないじゃん」という結果になりかねません。

今回の記事では、私が中でも一番、シャドーイングで役に立った部分として、英語特有のビート感覚について書いています。

他にも紹介したいことはありますが、書いていると本1冊ぐらいの内容になりそうなので、参考書の紹介にしたいと思います。

先にも引用しましたが、「究極の英語学習法 K/Hシステム 入門編」という本です。

 

私が英語学習において、もっとも影響を受けた、学びが多かった2冊のうちの一つです。(もう1冊は後述する「英語耳」という本です。)

プロの通訳者国井信一氏と橋本敬子氏の共著で、2001年初版の本ですが、根強い人気で今もなお、増版され続けています。

内容はほとんど、書籍という形の通信講座のような本で、解説がとても論理的で分かりやすく、納得しながら学習を進めることができます。

著者の両氏が現場での英語学習者の悩みと、真摯に向き合ってきた様子が伺えますね。

本の冒頭を少し紹介します。

・・・約10年間、これまでに全米・日本で2500人以上の駐在員や一般の方たちに・・・「目で見ればわかるものが、なぜ聞き取れないのか」「聞き取れるためには、何が必要なのか」-いろいろな方たちの苦労を聞き、分析し、試行錯誤することで、一つの学習システムとして体系化し、改善を重ねてきました。
・・・K/H システムは、一見遠回りに見えても「正しい聞き取りのフォーム」を身につけることを目的にしています。

究極の英語学習法 K/Hシステム 入門編(国井信一、橋本敬子著)

このK/Hシステムの言う、「正しい聞き取りのフォーム」で、私が一番参考になったのが、今回紹介した「英語のビート」なのです。

初心者から上級者まで、リスニング力を上げたい、本腰を入れてしっかり取り組みたい、という人にはぜひおすすめです。

この本は、ヒアリングマラソンで有名なアルクから出ているのですが、ヒアリングマラソンを買おうか迷っている人にも、K/Hシステムはおすすめです。

「正しい聞き取りのフォーム」を作っておくことで、ヒアリングマラソンの効果もきっと高まるはずです。

K/H システムで英語力の基盤をつくっておけば、多読、多聴、ボキャビルなどの学習効果が劇的に高まります。

究極の英語学習法 K/Hシステム 入門編(国井信一、橋本敬子著)

正確な発音も並行して学ぼう【リスニングに必須】

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私がK/Hシステムのこの本に出会ったのは、「英語耳」という有名な発音学習の本をひと通り終えた時でした。

 

この頃、単語一つ一つの発音はかなり理解していましたし、結構聞き取れてきていました。

ただ、単語単体での発音は分かるのに、文章になるとよく聞き取れなくなったり、意味がスッと入ってこなかったり、ということがありました。

そこでK/Hシステムで英語のビートというものを知り、正しいシャドーイングを学ぶことで、また一段自分のリスニング力が上がったのです。

これを読んでいるあなたが、もし発音をしっかり学んだことがないのであれば、K/Hシステムとは別に、発音の勉強をすることをおすすめします。

語学の基本は音であり、音を理解することが英語力の基盤であり、上達には必須になります。

そしてリスニングを難しくしている代表格が、リンキングです。

聞き取りの唯一手がかりが音ですが、その音自体がそもそも変化したり、消えたりするのですから、聞き取れないのも無理はありません。

ただ、発音をきちんとマスターすると、リンキングについても、何十もあるパターンを暗記しなくとも、自然に分かるようになります

現に私も、リンキングはそれ自体を勉強したことはありませんし、リンキングのパターンを突然言えと言われても、分かりません。

特にパターンとして暗記していないからです。

今まで発音を特に勉強してこなかった人でも、一度時間を取って勉強してみることをおすすめします。

正しい発音はあなたの英語人生できっと財産になるはずです。

この辺は別の記事でも書いていますので、よかったら読んでみてくださいね。

まとめ:正確な発音とビートを理解して、シャドーイングしよう

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シャドーイングで大事なポイントは2つだけです。

  • 正しい発音
  • ビートの理解

この2つをしっかり押さえて、シャドーイングするようにしてください。

シャドーイングは何度も何度も、音源を完コピできるまで、同じ音源をやり込んでください

このやり込むことで、身体に音やビートの感覚が染み込むのです。

私自身もTOEICの勉強をしていた頃、公式問題集のリスニングパートを何度も何度もくり返しシャドーイングをしていました。

おかげで、初見の文でも、どこにビートが入って、どこがリンキングするのか、意識しなくても自然と読むことができるようになりました。

本の中でもこのように、くり返しやることの意義が書かれています。

英語学習は「知的作業」であると同時に、何よりも「身につける」作業です。知的に理解したあとは、スポーツのようにくり返し練習し、「こつを体得する」ものです。

究極の英語学習法 K/Hシステム 入門編(国井信一、橋本敬子著)

まさにこれは、英語学習とは何たるか、本質を言っていると思います。

「習うより慣れろ」ではなく、「きちんと習った後に、慣れろ」が英語学習では正解です。

正しい発音と、ビートはきちんと学んでおくと、あなたの長い英語人生できっと役に立ちますよ。

では、今回はこの辺で。

Until next time!

 

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