今TOEIC530点なんだけど、Part2がどうも苦手なんだよね。。みんなどうやって勉強してるんだろう?コツとかあれば教えてほしい。
結論から言うと、Part2対策の勉強法の基本は、シャドーイングとディクテーションです。
この記事では、私がいつも心がけているコツやちょっとした裏技も紹介しますが、そうしたテクニックは二の次。
まずはシャドーイングとディクテーションで、基本的なリスニングスキルを身につけることが近道になると思います。
ぶっちゃけ、ちゃんと基本的なリスニング力があればテクニックは不要です。
私は現在TOEIC880点で、以前海外に住んでいて、今は帰国して海外営業の仕事をしています。
TOEICの勉強をし始めた頃は、リスニングが大の苦手で、最初に受けたTOEICはスコアも400点台でした。
この記事では、Part2を解くとき、いつも私が心がけていることやコツ、勉強法を解説していきます。
TOEIC500点前半ぐらいの人で、リスニングが少しできるようになってきたけど、Part2が苦手だという人には、参考になるはずです。
もくじ
TOEIC Part2は難化傾向にあります
まずは全体的な傾向から。
TOEICは2016年に現在の新形式への移行し、出題傾向に大きく変更がありました。
Part2は、変更前30問 → 変更後25問 と問題数が減っています。(ちなみにその減った分がPart3の問題数が増えました)
Part2では単純に問題数が減った代わりに、難易度的には上がっていると感じますね。
試験テクニックが通用しなくなった
以前であれば、例えばこんなテクニックがわりと使えてました。
What, When などの疑問詞で始まる場合で、Yes, No で答えている選択肢は間違い
これは以前よく言われた消去法のテクニックです。
しかし、新形式のTOEICでは、基本的にYes, No で答えている選択肢はほとんどありません。
つまり、このテクニックで消せる選択肢がほぼ無いんですね。
Are you ~?のような疑問文には、Yes, No で答えている選択肢が正解になる
昔はこのテクニックを使えば、大して聞き取れなかったとしても、正解を選べたりしたんですよね。
今はYes/No はほとんど選択肢に出てこない(省略されている)ので、まったく使えないテクニックになりました。
例えば、こんな感じ↓(公式問題集vol.3より)
Q: Isn’t the gym open twenty-four hours? (そのジムは24時間営業ではないのですか?)
という設問に対し、通常ならまず、Yes/No で答えますよね。
しかし正解の選択肢は、
A: Only on the weekend.(週末だけです。)というYes/Noを明示しないものになっています。
これ以外にも、Whyで聞かれた場合、普通の会話ならbecauseで始めますが、TOEICの試験では、becauseは使わないことがほとんど。
以前はこれもテクニックだったかもしれませんね。
意地悪な問題が増えた
新形式になって意地悪な問題が増えたと、すごく感じます。
具体的に言うと、設問文も選択肢も、すべてリスニングできたのに、答えを選ぶのに迷う、というパターンです。
たとえば、こんな問題がありました↓(公式問題集vol.3より)
Q: I don’t think we can afford to start the store renovations yet. (私は、当店はまだ店の改装を始める余裕がないと思います)
に対して、正解は
A: That’s not what Susan said. (それはスーザンが言ったこととは違います)
これは他の選択肢が全然違うので、消去法で対応できますが、この選択肢だけで選ぶのは、かなり難しいと思います。
いまだに日本語で読んでも、いまいち受け答えとしてしっくり来ないです。。
リスニングは完璧にできたのに選択肢で迷うなんて、一体英語の試験なのか、国語の試験なのか訳が分からないですよね。
こういった豊かな想像力がないと対応できないような、意地悪な問題が確実に増えた気がします。
Part2対策の基本はシャドーイングとディクテーション
では、Part2対策はどうしたらよいのか。
これは愚直にリスニング力を磨くほかにありません。
意地悪な問題でも、選択肢がきちんと聞き取れれば、消去法で選べることが多いので、リスニング力をつけるのが一番。
具体的にはシャドーイングとディクテーションがおすすめです。
シャドーイングは私が初心者だった頃から700点を突破するまで、リスニングのメインでやっていた学習法です。
シャドー(影)のように、音声が聞こえたそのすぐ後ろを追いかけながら、元の音声をなぞって発声するトレーニングです。
こんな感じでやります↓
シャドーイングは、もともとは通訳者の勉強法だったものですが、今はリスニング力向上に効果的だと科学的にも証明されている学習法で、英語コーチングスクールでも採用されています。
それから、ディクテーションもPart2対策で非常に効果的です。
ディクテーションとは、聞こえた音声を文字で書き起こすというシンプルな勉強法ですが、リスニング力アップにかなり効果があります。
実際にやってみると分かりますが、かなり集中して聞かないと書き起こせません。
また、a とか the など細部まで集中して聞き取らないないと、正しく書けません。
Part2はワンセンテンス(1文)だけ読まれる1発勝負なので、高い集中力が要求されます。
他のPart3や4のように、全体の流れから推測するようなごまかしも効きません。
だからこそ、細部に注意しながら丁寧に聞き取るディクテーションは、とてもPart2と相性が良いんですよね。
【今すぐ使える】Part2を解くコツと裏技
ここからは、私がPart2を解くときに心がけていることや、ちょっとしたテクニックを紹介します。
【王道】出だしに全神経を集中させる
これはどの参考書にも書いてある、王道の対策ですが、まじで重要です。
先ほど書いたように、Part2はたった数秒の設問文のリスニングで勝負が決まる、1発勝負です。
出だしをうまく聞き取れないと、かなりの確率で設問文の意味が取れません。
なので、自動的に当てずっぽうで答えるしかなくなります。
英語のリスニングは、出だしが聞き取れると、出だしの次も聞き取りやすくなり、そのまた次も聞き取りやすくなるものです。
最初がどの疑問詞から始まっているのか、疑問文なのか、肯定文なのか、出だしに全神経を集中しましょう。
【コツ】否定疑問文、否定付加疑問文は気にしない
これは英文法の領域ですが、一応コツとして覚えておくと役に足ちます。
新形式になってから、否定疑問文や否定の付加疑問文がPart2でよく出るようになりました。
たとえば、
Q: Isn’t it a little dark in here? (この中は少し暗いのではないですか?)
これは意味的には「この中は少し暗いですか?」と同義で、受け答えもYes/Noは、否定疑問でもふつうの疑問文でも同じです。
となれば、否定疑問だからといって、なにも焦らなくてもいいわけですよ。
あとは、
Q: You didn’t leave you your mobile phone on the train, did you?(あなたは電車に携帯電話を置き忘れませんでしたよね?)
この付加疑問の否定パターンもよく出ます。
日本語で考えれば分かることですが、これは
- 電車に携帯を置き忘れましたか?
- 電車に携帯を置き忘れましたよね?
と、肯定文に直しても、言ってることは一緒です。
だからこれも否定だからといって、そこに引っ張られすぎないようにするのが大切です。
最後のdid you?は無視して、You didn’t leave you your mobile phone on the train? だと思えばいいんですよ。
【裏技】単語だけは正解肢にならない
これは私の経験上の裏技で、ある種の消去法のテクニックです。
Part2の受け答えの選択肢で、単語だけを答えている場合、それはほぼ正解になりません。
たとえば、こんなやつです↓
Q: When does the bus leave? (そのバスはいつ出発しますか?)
選択肢のAがまさにそれで、Eighteen dollars. (18ドルです)と単語だけで答えてますよね。
正解肢 In thirty minutes. (30分後です。)のように、他の前置詞などを伴っている場合はいいのですが、単語だけで答える選択肢は、ほぼ100%正解になりません。
これは私の完全な経験則で、私が持っている公式問題集vol.3と4で確認するかぎりは、すべてこの法則は当てはまります。
ただ、これは本当の意味で裏技なので、選択肢に迷ったときの道しるべとして使ってください。
悪用および盲目的な使用は厳禁です(笑)
おすすめ問題集
最後におすすめの問題集を紹介します。
正直言うと、私はPart2に関しては公式問題集以外にほとんど問題集を使ってきませんでした。
毎日こつこつと、公式問題集をシャドーイングしたりしただけで880点まで来ています。
問題集は経験上、公式問題集とか解説の詳しい模試タイプの問題集に絞ってやった方が効率がいいです。
そして何度も復習して勉強するといいですよ。
ここではPart2も収録されている、おすすめの模試形式の問題集を紹介したいと思います。
TOEICの模試タイプの参考書では、一番評判がいいのではないでしょうか。
この1冊で5回分の試験が収録されているので、これと公式問題集で量としては十分だと思います。
シンプルですが、シャドーイングとディクテーションを勉強の中心にして、1問1問丁寧に取り組めば、Part2としてはバッチリです。
一緒に頑張りましょう!
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