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TOEICのリスニングを勉強してるんだけど、まったく上達する気がしない。そもそもリスニングができる人ってどうやって勉強してきたのかな?

 

今回はこんな疑問に答えていきます。

 

私は現在TOEIC880点で、前職では貿易・海外営業で、毎日バリバリ英語を使って仕事をしていました。

さかのぼると、元々は市役所職員で英語と無縁だったんですが、青年海外協力隊に参加したくて、TOEICの勉強を開始。

最初は400点台でボロボロでしたが、遠回りもしながら1年半かけて、協力隊合格時点では705点を取るまでになりました

 

今回はこのときの経験談をもとに、TOEIC初心者向けに、私がしていたリスニングの勉強法を解説したいと思います。

結論を先に言うと、リスニングの初心者は、いくらTOEIC対策の参考書で勉強しても聞き取れるようになりません

 

大事なのは、英語の正しい音をマスターすることです。

この記事は、リスニングができなくて途方に暮れている人、これから勉強する人にとっては、だいぶ参考になると思います。

ではいきましょう。

【経験談】初心者はTOEICのリスニング対策本では伸びない

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先ほど書いたように、TOEIC対策の参考書や問題集をいくら勉強しても、初心者は英語を聞き取れるようになりません。

すでにTOEIC本で勉強をしている人の中には、うすうす気づいていると思います。

 

わかりやすい例を紹介します。

まずは以下のTOEIC公式問題集の解説部分を、ご覧ください。

toeic_listening_kaisetsu1-r

下の解説では、『When~で「いつ」をたずねているので、時を答えている(A)が正解』と書いてあります。

これは公式問題集ですが、TOEIC対策の問題集は、ほとんどこのパターンです。

 

つまり初心者は、そのWhenがWhereに聞こえたり、その逆でWhereがWnenに聞こえたりするんですよね

「それが聞き取れれば、誰だって分かるよ!それが聞き取れないから困ってるんだよ!」

 

ついでに、もうひとつ例を見てみましょう。これも公式問題集の解説です。

toeic_listening_kaisetsu2-r

もう私が何が言いたいか、分かるはずです。

『話し手は・・・「当店が患者様全員に・・・お使いください」と言っている』が聞き取れないから困ってるんだよ。。

 

当時初心者だった私は、何度もこんなふうに思いました。

本屋さんに行って、TOEICコーナーの本をひたすら探してみましたが、「なぜそれが聞き取れるのか?」という解説をしている本は皆無でした。

ホント?と思う人は、本屋さんで実際に確かめてみるといいですよ。

 

私から初心者にお勧めできるリスニングのTOEIC対策本は、ぶっちゃけありません。ゼロです

そんなことより、初心者が身につけるべきなのは、「どうしたらそれが聞き取れるのか」です。

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私が1年で400点→705点に上げたリスニング勉強法

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私も当時、TOEICのリスニング問題集を買ってきて、いくらか勉強してみたんですが、全然できるようになる気がしませんでしたね。

リスニングができる人の脳みそが、不思議で仕方なかったです。「なんで聞き取れるんだろう」って

 

そんな私がたどり着いた勉強法は、この2つです。

私がやったリスニング勉強法
  • 正しい発音をマスターし、単語をしっかり聞き取れるようにする
  • シャドーイングで、センテンス単位で英文を聞き取る練習をする

 

それぞれ、TOEICとはまったく関係ない参考書を使って、勉強していました。

発音については、「英語耳」という本を使ったのですが、当時TOEIC400点台だったスコアが、英語耳を買った1年後には705点が取れましたね。

ここからは、私がやっていたこの2つの勉強法について、詳しく解説していきます。

正しい発音を知らないと聞き取れない

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先ほど書いたように、「英語耳」という本で発音とリスニングの関係について知りました。

この本は初版が2004年と古いんですが、今でも発音・リスニング本ではかなり有名な本です。

 

正直この本に出会って、私のリスニング学習は一気に正しい軌道に乗りましたね。

かんたんに言うと、コンセプトは「正しい発音が分からないと聞き取れない」というものです。

 

1つ例を出すと、「ハ(ー)ト」と聞こえたとします。

発音を知らない人は文脈に頼らないと、意味が分からないんですよね。「マイハート」なら「心、心臓」って意味だなとか。

それが正しい発音が分かると、単語だけで一発で意味が分かるようになります。

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正しい音を知らないと、いつも文脈を探しながら意味をとらえていくので、リスニングのスピードに脳の処理が追いつかないんですよね。

これが発音を知っているか知らないかで、リスニングに差がつく理由です。

 

この本を読んで以来、俺が知りたかったのはこれだ!!と興奮気味に毎日発音の勉強をしていました。

詳しい内容はこちらの記事に書いているので、もっと知りたい方はどうぞ。

【リスニングを諦めている君へ】英語耳の効果的な使い方 | 私の場合

おすすめ本2選

英語耳

発音の勉強はわりと単調で、人によってはつまらないと思うような作業なのですが、初心者は必ずやっておいた方がいいです。

遠回りに見えるかもしれませんが、この努力があとで効いてきます。

むしろ、発音を知らずにリスニングができる人なんているのかな?私はちょっと理解できないですね。

 

単語耳

英語耳をひと通り終えた後に、もっと多くの語の発音を学びたいと思って買いました。

英語耳の復習もできるので、発音を完璧にしておきたい人は、単語耳もあわせてやっておいた方がいいと思います。

 

英語耳と単語耳については、こちらの記事で私がしていた勉強法を、詳しく書いているので、興味がある人はどうぞ。

英語の発音に必要なことは全部、この本が教えてくれた【おすすめ本】

シャドーイングで音声変化とリズム感を理解する

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シャドーイングとは、音声に続けてマネして声に出す音読みたいなものです。

シャドー(影)のように、後ろから付いていくことから、シャドーイングと言うらしいです。

 

実際のシャドーイングはこんな感じでやります(↓)

 

当時の私は英語耳と単語耳で、毎日付属のCDを使って発音を勉強していたので、単語の発音については、かなり自信がついていました。

でもその後に受けたTOEICでは、まだ500点には及ばず、400点台にとどまっていました。

 

ただ、リスニングの聞こえ方が明らかにこれまでとは違ってきている、という手ごたえはあったんですよね。

「絶対自分は正しい方向に進んでいる」という確信もありました。

 

私の中で課題は見えていました。

単語ごとのリスニングはもう大丈夫そうだったので、今度は文(センテンス)で聞き取れるようにしよう、と。

そこでいろいろ調べてみて、シャドーイングという勉強法にたどり着いたのです。

 

シャドーイングはもともと、同時通訳者のトレーニングで使われていた方法ですが、今では英語の定番の勉強法になっています。

ざっくり言うと、英語特有の音とリズム感が身体や脳に染み付く感じですね。

 

英語をリスニングするには、2つのポイントがあります。

日本人が苦手な聞き取りのポイント
  • 音声変化
  • ビート(リズム感)

音声変化は、Could you → ○クジュ(×クドユー)となるのが代表例で、pick it up →○ピキダ(ラ)ッ(×ピックイットアップ)というのもそうです。

つまり実際の会話では、単語の発音のとおりに発音されないということで、日本人がリスニングが苦手な原因の1つだと言われています。

 

ビート(リズム感)も重要な要素です。

日本語と英語では話すときの抑揚が全然違います。

日本語は(強弱はつけずに)音の高低で話すのに対して、英語は強弱をつけて話します。

 

たとえば、英語で「やまださん」と言う場合、「や・・だ・さ・ん」と「ま」に力を入れ発音しますよね。

この英語特有のビート(リズム感)に慣れていないと、「やまださん」という、音は全く同じでも、聞き取れないということが起きます。

 

同様のことを解説している動画があるので、見てみてください。(0:55~です)

 

これを身体に、そして脳に、染みこませる作業として、私はシャドーイングをしていました

シャドーイングとリスニングの関係や、正しいシャドーイングの学習法については、こちらの記事で書いているので、もっと知りたい人はどうぞ。

正しいシャドーイングはリスニングに効く【聞き取れない初心者必見】

 

参考までに以前読んだ本で、学問的な説明としては、こんなものがありました。

なぜシャドーイングが効果的なのかについては、・・・要は、私たちが生まれつき持っている、ことばを学習するシステム(言語獲得装置)に、シャドーイングが大変よく合致しているのではないかと考えられる

つまり、子どもは最初、何も話さないで大人たちの声(音)だけをを聞いてますよね。

そして聞こえたとおりに同じことを真似して徐々に、しゃべることを覚えていきます。

シャドーイングはそのプロセスに似ているということなんです。

おすすめ本はコレ1択

究極の英語学習法K/H System (入門編)

私がシャドーイングで使った参考書はこれ1冊です。

2001年と少し古い本なのですが、内容はシャドーイングやリスニングの本質的なことが書いてあるので、今でもまったく色あせていません。

 

この本を読むと、リスニングできるというのはどういうことなのか、完全に納得できるはずです。

正しいシャドーイングとリスニングのフォームが身につくので、初心者の人にとっては、今後の財産になると思いますね。

 

正しいシャドーイングのフォームが身についたら、あとは数をこなすだけです。

私は公式問題集を使って、リスニングパートの音声を何度もシャドーイングしてました。

その後に受けたTOEICでは受けるたびにスコアが上がり、この勉強だけで、最終的に705点までいきました

ディクテーションで精聴する【効果大】

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ディクテーションとは、聞こえてきた英語を文字に書き起こすという勉強法です。

かんたんに言うと、テープ起こしですね。

 

先に断っておくと、705点を取るまでの間でディクテーションはやっていません。

私がディクテーションを知り、一生懸命やったのは、TOEIC705点を取って青年海外協力隊でジャマイカ(旧イギリス領で英語圏)に派遣された後でした。

当時、現地の英語が全然聞き取れなくて困っていたときに、ディクテーションを知って、毎日やってました。

 

私もリスニングにすごく悩んでいたので、当時のことはよく覚えてるんですが、ディクテーションをやり始めてから、リスニング力がぐんぐん上がっていきましたね。

現地での生活・仕事で、その効果はハッキリと実感できましたし、事実、帰国後に受けたTOEICでは875点を取ることができました。

 

ディクテーションは私が始めた当時は、今ほど有名じゃなかったと思いますが、スタディサプリENGLISHの学習機能で採用されて、一気に知名度を上げた気がしますね。

利用者の声でも、ディクテーションが一番効果があったとのこと。

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ディクテーションは、聞こえた声を書き取るだけのとてもシンプルです。

何がそんなにリスニングに効果的なのか?主には、以下の3つがあります。

ディクテーションが効果的な理由
  • 聞き取った内容を書き起こすことで、1字1句集中して聞く(精聴)ことになる
  • 文字にすることで、どこが聞き取れてどこが聞き取れなかったのか明確になる
  • 聞き取れなかった箇所の分析ができる

私も含めて、リスニングをするときは、聞き取れたところから全体を推測するような聞き方をします。

推測するスキルはこれはこれで、大事なんですが、これに慣れてしまうと、いつまで経っても聞き取れない部分が解決されないんですよね。

 

聞き取れないところは、あなたにとって苦手な音だったり、リズムだったりするわけで、そこを解決しないと、リスニングスキルは上がっていきません。

その苦手を特定して聞き取る練習ができるのが、ディクテーションというわけです。

 

これからリスニングを勉強する人は、ディクテーションを取り入れた方が絶対に良いです。

タイミングとしては、個々の発音をマスターした後、シャドーイングと並行してやるのがベストかと思います。

 

ディクテーションは、TOEICに関して言えば、公式問題集を使ってやればいいと思います。

公式問題集は本試験と同じナレーターなので、彼らの発音に慣れることができるので、一石二鳥です。

私が当時やっていたディクテーションのやり方や効果については、こちらで詳しく書いていますので、どうぞ。

【体験談】まじめにディクテーションやったら驚くほど効果があった話

あとは公式問題集だけで700点までいけます

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少し長くなってしまったので、最後にまとめます。

初心者がやるべき、TOEICリスニングの勉強
  • 単語の発音を徹底的にマスターする(自分でも発音できるように!)
  • シャドーイングで英語の音、ビートを身体に叩き込む
  • ディクテーションで1語1語を流さずに聞き取る(精聴)

 

リスニングについては、TOEIC用の問題集は公式問題集だけでOKです。

以上をコツコツと丁寧にやれば、私のように700点までいけるはず

 

ちなみに英語に限らず、音を学ぶことから始めるのは、語学の鉄則だそうです。

詳しい話はこちらの記事をどうぞ。

【独学なら語学の王道をいけ!】社会人のための正しい英語力向上法

 

巷にあふれているTOEIC対策本を使わないので、遠回りをしている気分になるかもしれませんが、まったく心配無用ですね。

私が英語耳を買って1年後にTOEIC400点台→705点になったことを考えると、むしろ近道です。

 

私が初心者から705点までにやったTOEICの勉強法の概略を、こちらの記事でまとめています。

単語や文法、長文読解についても書いているので、あわせて参考にしてみてください。

【体験談】TOEIC初心者が700点まで突き抜けた勉強法【王道をいく】

 

最後に、先ほど紹介したスタディサプリENGLISH (TOEIC) について、書いておきます。

講師は世界一わかりやすいシリーズの著者 関正生先生です。

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先に書いておくと、月額2500円ぐらいかかるので、本を買って独学するよりお金がかかるので、じっくりマイペースで勉強したい人は独学でいいでしょう。

ただこのアプリを使えば、リスニングだけでなく、単語や文法、読解までTOEIC対策がオールインワンでできるのがメリットですね。

 

私は前回のTOEIC受験にあわせてこのアプリを使っていたんですが、正直、このアプリと公式問題集があれば、TOEIC対策は十分だと思いました。

シャドーイングディクテーションも学習機能に入っています。

発音についても、日常会話コース(通常は月980円だけど、TOEIC対策で申し込むと無料で使える)で解説動画付きでイチから勉強できます。

 

アプリなので、スキマ時間で勉強できるし、参考書を開かなくても、ソファでくつろぎながら使えるのが便利でしたね。

値段については、参考書も1冊1500円以上するので、冷静に比べればそこまで高くないかなとは思います。

私も400点台から705点を取るまでに、参考書は10~20冊ぐらいはふつうに買ってるので。

 

無料体験もできるので、一度試してみてもいいと思いますよ。

実際に使ってみたレビューはこちらの記事で書いているので、興味がある人は読んでみてください。

【体験談】スタディサプリTOEICの評判&実際に使ってみて感じた効果

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【悲報】正直、こんな場合は独学では無理です

英語は完全独学でも話せるようになるし、TOEICも高得点が取れます。

私自身もTOEIC400点前半→705点までは、日本にいて完全独学で取れました。

ただ、1年半かかってるんですよね。

 

これはわりと平均的なスピードだし、ネットや広告で見るような独学3ヶ月で200点UP!とかは、たまたま好条件が重なっただけで、再現性も低いというのが私の考えです。

 

正直言って、3ヶ月で200点上げる方法なんて私には分かりません。

これが私の考える独学の限界です。

 

どうしても短期間でスコアアップをしたいなら、素直にスクールを使うのが賢明だと思いますね。

以下は私目線で、TOEICのスクールを3社に厳選し、徹底比較した記事なので、スクール選びの参考になるはずです。

【3選】TOEIC対策に強いおすすめのスクール | 短期間でスコアを上げる

 

TOEIC以外の、ビジネス英会話などのスピーキングでも、同じことが言えます。

個人的にはスピーキングを伸ばすなら、オンライン英会話がベストだと思ってますが、3ヶ月とかでそれなりの結果が出したいのなら、話は別。

 

何が原因で話せないのか、きちんと客観的に自己分析して、それに対応した勉強ができるなら、独学でもいいかもしれません。

だとしても、3ヶ月でそれなりに話せるようになるというのは、控えめに言ってギャンブルだと思いますね。

 

個人的には、どうしても短期間で英会話力を伸ばしたいなら、スクール1択です。

以下の記事では、私目線で、信頼できそうなスクールを3社厳選し、比較していますので、参考にしてみてください。

英語コーチングスクールとは?おすすめ4社を比較 | メリットとデメリットも

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