オンライン英会話のフリートーク、もっとうまくできないかなぁ。コツとかあったら教えてほしい。
私はまだ英語が全然話せなかった頃に、初めてオンライン英会話を利用して以来、5年以上オンライン英会話を使っています。
その間、海外に住んだり、貿易・海外営業の仕事をしたり、英語が得意と言えるぐらいになりました。
そんな私が、今回オンライン英会話の定番、フリートークについて効果的にやるコツや、話題などを解説します。
正直言って私も、あまり話すのが得意な方ではないので、完全なフリートークは苦手です。
よほど話したいことがある場合や、何を話すか決めるのが面倒くさい場合などを除いて、完全なフリートークはしません。
後で詳しく解説しますが、フリートークの最大のメリットは、自分の言いたいことを即興で、自由に表現する練習になること。
見方を変えれば、自由に言いたいことが言えれば、多少話すテーマが決まっていてもいい、というのが私の今回の結論です。
もくじ
オンライン英会話のフリートークは話し上手な人向け【会話のコツ】
まず先に、ちょっと結論っぽい話をします。
オンライン英会話のフリートークは、話し上手な人以外は、おすすめしません。
ここで言うフリートークとは、完全にノープラン(100%即興)で25分間、講師の先生と話すということです。
オンライン英会話ではフリートークは、結構メジャーなレッスン方法ですが、私は個人的にはあまりおすすめしません。
- 講師の先生のプロフィールや自己紹介から、興味のあることを聞く(聞き上手になる)
- 自己紹介では、お互いの共通点や、相手が興味を持ちそうな話題に触れる
ざっくり言うと、聞き上手になったり、話が広がりそうな話題を提供して、会話を盛り上げるということです。
特に、最初の自己紹介は、すごく大切です。
講師の自己紹介もしっかり聞き取り、話題として膨らませられそうなものを記憶しておくことが、大事になります。
また自分の自己紹介も、うまく話題提供になりそうなものをチョイスする必要があります。
しかも会話が盛り上がるかどうかは、相手との相性もあるので、結構難しいんですよね。
フリートークがうまくいくかは、英語力とはほとんど関係ありません。
だから、もしあなたがフリートークがうまくいかなかったとしても、英語力と会話力のどっちに原因があるか、分かりにくくなることがあるのです。
これが、私がオンライン英会話では、フリートークをおすすめしない理由です。
フリートークのメリット【即興で自由に話す】
「じゃあ自分はそんなに話し上手じゃないし、フリートークはやめておこうか、、」となるのはまだ早いです。
そもそも、フリートークはオンライン英会話の定番レッスンですし、英会話力の向上にも役に立ちます。
要は、フリートークのエッセンスを取り出して、レッスンで応用すればいいんです。
冒頭に書いたように、フリートークの一番重要なメリットは、自由に思ったこと即興で英語で話す練習になること。
英会話でなくとも、友人や仕事の同僚と何かを話すとき、台本なんてないし、どんな話がどのタイミングで来るか分かりませんよね。
即興力(←私が今勝手に付けましたw)は、英会話において大切なスキルなのです。
SLA(第二言語習得研究)という研究分野においても、本来の意味でのアウトプットについて、こう説明しています。
本当の意味のアウトプットは、言いたいこと、つまり「意味」を言語表現に変えるという心的プロセスです。これをやらなくては、アウトプット練習とは言えません。日本人の英語学習にはこれが(インプットとともに)決定的に不足しています。・・・音読やシャドウイングではだめなのです。
英語はもっと科学的に学習しよう(白井恭弘 著)
オンライン英会話で言えば、レッスン中にテキストを読んだり、先生に続けてフレーズを読み上げたり、というのはアウトプットにはならないんですよね。
即興で自由に言いたいことを英語で表現することだけが、アウトプットなのです。
話すのが苦手な人は、話題を決めよう【フリートークのメリットを活かす】
「自分の言いたいことを即興で英語で話す」アウトプットが一番できるのが、フリートークだと言われています。
でもフリートークは先ほど書いたように、よほどしゃべりに自信がない人でなければ、あまりおすすめしません。
では、このアウトプットのエッセンスをそのまま応用して、レッスンを効果的にするにはどうしたらいいのか、私がよく使う方法を紹介します。
カリキュラムを使う
これが個人的には一番良いと思います。
カリキュラムと聞くと、文法やフレーズを学ぶような退屈なレッスンを想像するかもしれません。
たしかに、テキストに沿って学習が進むので、ある種の窮屈さはありますが、フリートークの部分もそこそこあるんですよ。
たとえば、カリキュラム内にディスカッションパートがある場合もあります。
また気の利いた先生なら、レッスン中に適宜雑談をして、そこで自由に会話するチャンスがあったりします。
ちゃんと学ぶものは学んで、自由にしゃべる部分もちゃんとあるので、メリハリのバランスが取れていて良いと思いますね。
トピックトークをする
これはスクールによっては、教材として用意している場合もありますね。
たとえば、
DMM英会話なら、「テーマ別会話」という教材がありますし、hanasoなら、「トピックトーク」という教材があります。
カタコトでも、そこそこ英語で自分の言いたいことが言えるようになってきたら、トピックトークも良い練習になると思いますよ。
トピックトークは話すテーマが決まっているだけで、あとは何を話そうが自由なので、ほとんどフリートークと同じような効果があります。
デメリットは、完全なフリートークと同様、多少話を盛り上げる感じで会話しないと、淡々とテーマについて話すだけの、退屈な時間になってしまうこと。
また、興味がないテーマだと、お互いの話に対して、「へーそうなんですね」で終わってしまい、何も話が広がらないんですよね。
ですので、テーマ選びは少し注意してください。
私が以前よく使っていたのが、Conversation Questions for the ESL/EFL Classroomというサイトです。
見てもらえればわかりますが、話すネタの宝庫になっています。
毎回レッスンの時に、このサイトを講師にリンクで送って、興味のあるものを選んでやってましたね。
ニュースを題材にする
ここからは、中級者以上になりますが、ニュースを題材にしたレッスンもよくしていました。
これは各スクールで、教材にしている場合が多いです。
DMM英会話だとニュースは毎日更新されるし、ディスカッションパートなどアクティビティも充実していますね。
ただレベルが高めなので、もう少し易しい方がいいという人は、Breaking News Englishというサイトが使いやすいですね。
これは私が以前講師の先生から勧められて、レッスンでよく使っていたサイトです。
「breaking news」で検索するとすぐに見つかるので、世界中の英語学習者の間では、わりと有名なサイトなんだと思います。
レベルも易しいものから、難しいものまで揃っているし、アクティビティも豊富なので、ニュースでいろんな話がしたいという人にはいいと思いますよ。
フリートークの欠点も理解して、上手に付き合おう
フリートークは完全なフリートークもあるし、カリキュラムを使って適宜雑談をする、というフリートークの活かし方もあります。
フリートーク自体は先ほど書いたように、英会話レッスンにおいて、非常に大事なパートです。
「自由に即興で話す」というスキルは、フリートークでしか伸ばせないからです。
しかし、欠点もあります。
それは、現状のあなたの知識の範囲内でしか、話せないことです。
自由に話すと言っても、ボキャブラリーも文法も発音も、あなたが知ってる範囲、身につけた範囲の中でしか話せません。
たとえば、「彼はすごく英語が上手なんだ」と言いたいとき、「He is really good at English!」という表現は簡単ですし、なんら間違いではありません。
でも、もっと深く表現しようとしたとき、「He is proficient at English.」という表現だってあります。(proficient=堪能な)
こういう表現の引き出しは、フリートークでは講師が教えてくれない限り、増やせないのです。
私がやっている方法を少し紹介します。
レッスン中に「あ、あれ英語でなんて言うんだろうなぁ、、?」という場面は結構ありますよね。
先ほどの例でも、「堪能ってなんて言えば良いんだろう?、、とりあえずgoodでいいや」と妥協して言うこともあると思います。
そういうのを覚えておいて、レッスンが終わったら、ネットや辞書で調べるのです。
「そうか、堪能はproficientって言えば良いのか!」となり、これで1つあなたの引き出しが増えることになりますよね。
英語がうまく話せるかどうかは結局、こうした表現のストックをどれだけ持っているかによる場合が多いのです。
フリートークも大事なレッスンですが、レッスンが終わったあとにこうした復習・振り返りの時間をできるだけ作るようにしてください。
もっと良い表現はなかっただろうか?とか考えて、調べる過程で、あなたの英語のストックがどんどん増えていきます。
これをしないと「ただ楽しくおしゃべりしているだけで、結局何も上達してない」みたいな状況になったりするので、ぜひ気をつけましょう!
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