TOEICを独学で勉強したい。効果的な勉強法があれば教えてほしいな。
私の経験上、TOEIC700点までは問題を解きまくるよりも、基礎をしっかり固めることが大切です。
TOEICでは社会人になって学生以来、久しぶりに英語を勉強する人も多いと思います。
私も社会人になって5年以上経った頃、英語と無縁の生活から突然、TOEICスコアが必要になりました。
最初に断っておくと、TOEICの独学はどんなに正しい勉強法で学んでも、自己流になる部分が必ず出てくるため、効率が落ちるリスクは常にあります。
私は400点から700点まで、毎日2時間ぐらい勉強して、1年半かかりました。
ここでは私の実体験と一部反省も踏まえて、初心者から始めて700点までの独学勉強法を解説します!
700点以降は?と思うかもですが、その頃には自分で何をすべきか分かっているはずなので、ここでは解説しません。
この記事では、初心者の方がどんな手順で何をどう勉強すればいいのかを解説し、まずは700点まで連れていきます!
もくじ
TOEIC700点は1年が目安 | 1日2時間勉強した場合
TOEIC400点から700点までは、毎日平日2時間(土日はもっと)勉強したとして、1年ぐらいかかります。
私が実際にそれぐらいかかりましたし、統計的にも1年ぐらいが目安です。
以下が、イギリスの名門オックスフォード大学が出している統計になります。
左の「Current score」は現在のスコア、上の「Target score」は目標スコアとなっていて、この2つが交わったところが必要な勉強時間です。
現在350点なら750点まで950時間なので、私の1年は妥当というのが分かるはず。
今振り返れば「もっとこうしていれば」というのもあったので、そこを改善すれば1年以内も狙えます。
ただし独学は同じことをしても人によって効果が違うので、最低1年は見積もっておきましょう!
【TOEIC400点⇒700点】独学勉強法ロードマップ
↑のイラストは、TOEIC400点から700点までの独学での勉強法ロードマップです。
私の実体験をベースにして(反省点も修正済)、横軸は勉強時間、縦軸の赤の折れ線グラフはスコアを表わしています。
個別の詳しい解説は後ほどしますが、大まかな手順は以下のとおりです。
- まずは単語!市販の対策本1冊が8~9割分かるレベルに仕上げる
- 単語と並行して、発音の基礎を身につける(ここを手抜きするとリスニングが全く伸びないので注意)
- 単語と発音だけで半年かかる+スコアは全然伸びないけど気にしなくてOK
- 半年後ぐらいから、文法の学習もスタート(必要に応じて中学英語を復習する)
- 発音がひと通り身についたら、シャドーイングで本格的にリスニング対策へ
- 文法が終わったら長文対策へ(最初は精読中心で)
ここからは一つ一つ具体的に解説していきますね!
課題や苦手を把握⇒勉強法を決める | 自己分析が独学成功のカギ
ロードマップにわざわざ書いていませんが、一番最初に自分の現在の英語力を把握しましょう!
一番簡単なのは、実際の本試験問題を解いてみることです。
TOEICの公式サイトにサンプル問題があるので、1、2問でいいので一度解いてみてください。(リーディングだけでOK)
一度やってみると自分の中で課題が見えてくると思います。
- 単語がそもそも分からない
- 知ってる単語の部分だけはちょっとは読めた(中学で習った文法を多少覚えてる証拠)
- 知ってる単語の部分すら読めない
独学初心者で自分に合った正しい勉強ができるかどうかは、自己分析がきちんとできるかにかかっています。
最初だけでなく、独学をしていて何か壁にぶち当たったら、必ず原因を考えるようにしましょう!
【単語勉強法】英語力の基礎 | 最初にやるべし
学生時代もそうだったように、TOEIC対策でも単語の暗記からスタートします。
一番退屈な暗記作業ですが、残念ながらここを乗り切らないと先に進めません。
ここではTOEIC独学の一番最初の単語学習について、おすすめの勉強法を解説していきます!
単語帳は1冊でOK | 8~9割覚えるまでやる
単語は市販の単語帳で良いものがたくさんあるので、自分に合ったものを1冊選んでください。
何冊も買う必要ありません。1冊だけを集中的にやりましょう!
使いやすさは好みの問題だったり人それぞれなので、本屋さんで現物を見て購入するのがおすすめです。
TOEICの単語帳としてド定番なのが、通称「金フレ」と呼ばれているこちら↓
恐らく日本で一番使われている単語帳だと思いますし、新書サイズで持ち運びも楽なので、迷ったら金フレでOKです!
単語帳は完璧に覚えるのは100%無理なので、8~9割暗記するのを目指して、残りは問題演習の中で覚えていきましょう!
関連記事 900点まで使えるTOEICおすすめ単語帳 | 勉強法も解説!
関連記事 金のフレーズ活用法【音声だけでTOEIC単語学習】
超初心者は中学高校レベルから始めよう
先ほどの試験問題の8~9割の単語が分からなかった方は、TOEIC以前に中学レベルの基本的な単語を覚える必要があります。
もっと言うと、その場合700点までに必要な学習期間は1年~2年ぐらいかかると思っていた方がいいです。
超基本レベルから学べる単語帳では、金フレの姉妹編「銀フレ」だと思います。
ただし他人のおすすめよりも、本屋で実物を見て、自分のレベルと合っているか見極めることが一番大切ですよ!
これを言うと元も子もないですが、単語集なんて所詮どれを選んでも一緒です。自分がやりやすいのが一番!
【英文法の勉強法】リーディング・リスニングで必須
単語帳をある程度マスターしたら、次は文法を学んでいきましょう!
文法は学生時代にやったbe動詞とか、関係代名詞とか、面倒くさいあれです。
しかし文法を知らないと、聞き取ることもできないし、読むこともできないため、避けては通れません。
ここでは、単語学習が大体終わったあとに、文法をどう学んでいくか解説していきます!
超初心者は中学レベルの参考書から始める
私がそうでしたが、英文法なんてほとんど忘れている人が大半だと思います。
ここで大事な分岐点は、少し勉強して思い出せる程度か、完全に一からのスタートかという点です。
幸い私は前者で、勉強しながら「あーそういえばこんなのあったなぁ~」と思い出していました。
私と同じく前者のパターンであれば、まずTOEIC Part5,6対策の問題集を買って、問題を解きながら勉強するのが効率的です。
何も思い出せない、ほぼ一からの状態の場合、中学レベルの参考書も併用しましょう!
スタディサプリTOEICコースで実感しましたが、文法については、関正生先生の解説が圧倒的に分かりやすいです!!
単語帳と同じで、実際に本屋で立ち読みして、分かりやすさや自分のレベルに合っているか見極めてから買ってくださいね!
Part5,6対策の問題集で解くスピードを養う
文法はPart5,6で直接出題されますが、リーディングのPart5~7はスピード勝負です。
Part5,6をのんびり解いていると、間違いなくPart7の長文で時間が足りなくなります。
そのため、Part5,6の問題集を使うときは、解く時間を意識して、素早く正解を見抜く練習もしましょう!
おすすめの問題集は以下で、私もTOEIC500点ぐらいの頃に買って700点までずっと使っていました。
解説が非常に分かりやすく、解くスピードを意識した解法テクニックも多数解説されていて、文法のバイブル的な問題集です!
関連記事 TOEIC文法問題の勉強法【おすすめ本3選も紹介】
【英文読解の勉強法】英文解釈を基礎から学ぶ
文法の問題集を7~8割ぐらいの精度で、スラスラ解けるようになったら、次はいよいよ長文対策です。
この時点ですでにTOEICの本試験を何度か受験していると思いますが、大半の人は時間がまったく足りなかったはず。
私も最初はそうでしたし、今でもやっと解き終わるか何問か残して時間切れというパターンが多いです。
ここでは、長文読解のPart7対策で一番大切な基本を解説していきますよ!
丁寧に読めることを目指す | スピードは後から付いてくる
速読は結果。読むのが速い人は、英文解釈を迷うことなくスラスラできるから結果的に速いだけです。
どうしても「読むのに時間がかかってしまう」「何度も返り読みをしてしまう」人は、英文解釈をきちんと学び直しましょう!
以下はTOEIC本ではありませんが関先生の本で、返り読みせずに英文をどう読み解いていくか解説されていておすすめです。
英文解釈をろくにできないうちに速く読もうとしても、内容が頭に入ってこないので逆効果です。
最初は読むのに時間がかかりますが、英文解釈ができるようになると、自然とスピードは後から付いてきます!
精読⇒多読の流れ | 問題演習を使って音読
リーディング勉強法の基本は、「精読⇒多読」です。
丁寧に英文解釈をしながら読むことが「精読」で、たくさんの英文を読むことを「多読」と言います。
人
気英語講師の安河内哲也先生も、著書の中でこう書いています。
最初のころは、精聴や精読を重視して、力がついていくにつれて、多聴や多読を重視すればいいでしょう。
350万人が学んだ人気講師の勉強の手帳(安河内哲也 著)
・・・初心者の間は、勉強時間の7割を精読や精聴にあてます。
時間をかければ正しく英文解釈をして意味を理解できる、という状態になったら、あとは問題演習で数をこなしましょう!
数をこなすと、英文解釈でも同じ構文・パターンに出会う確率が増えてくるため、判断に要するスピードも徐々に上がってきます。
おすすめの勉強法は、公式問題集とこちらの問題集を徹底的に何度も音読すること。
経験上、何冊も違う参考書をやり散らかすより、何冊かを集中的に音読する方が効果的です。
関連記事 【TOEIC part7対策】長文読解の勉強法とおすすめ本
【リスニング勉強法】発音で攻略する | 初心者が最も挫折しやすい
リスニングは正しい時間を積み重ねないと伸びないので、独学初心者が一番挫折しやすいと思います。
最大の理由は、TOEIC対策本ではリスニングの仕方を一切教えてくれないからです。
私も初心者の頃、この罠にハマりかけましたが、TOEIC対策から離れることで抜け出せました!
ここでは、初心者が絶対に押さえておきたいリスニング対策を解説していきます!
発音が分かるとリスニングできる【まじで本当です】
リスニングができる人とできない人の決定的な差は、正しい発音を知っているかどうかです。
私も完全にそうでしたが、初心者はカタカナでしか英語の音を理解できないので、実際に聞こえる英語の発音を認識できません。
この状況を救ってくれたのが英語耳という本で、私はこの本で発音を学んでからリスニングが伸びました。
本の中身を少し引用します。
英語には、ぜんぶで43個の音があります(数え方によって若干変わります)。
英語耳 ~発音ができるとリスニングができる(松澤喜好 著)
日本語とほぼ同じと言っていい音は、そのうちの5~6個くらいです。
つまり約9割の音は、日本人にはなじみがない音ということになります。
日本人にとって、英語の聞き取りが難しいのはこのためです。
リスニングは非常に伸びるのに時間がかかるため、初心者は単語の学習がある程度進んだ時点で発音学習を始めるようにしましょう!
関連記事 英語耳を使った勉強法【リスニングを諦めるその前に】
関連記事 英語の発音に必要なことは全部、この本が教えてくれた
公式問題集をシャドーイング+音読する | これで十分
個々の単語の発音が身に付いたら、次はシャドーイング&音読で、文として英語をどう発音するかを学びましょう!
“Check it out” が「チェックイットアウト」ではなく「チェケラ」になるように、単語同士は繋がって発音されます。
また英語では、強く発音する単語と弱く発音する単語があり、この英語特有の抑揚を知らずにリスニングするのは困難です。
この2つには定番パターンがあるのですが、パターンを知っていても聞き取れないので、究極的には耳で覚える(慣れる)しかありません。
そこでおすすめなのがシャドーイングと音読です。
シャドーイングは何も見ずに聞こえた音だけを頼りに、音声に少し遅れて音読するという練習法で、リスニング学習の定番中の定番です。
以前読んだ本にもこう書いてありました↓
「学問に王道なし」とはかねてより言い古されたことばです。
シャドーイング・音読と英語コミュニケーションの科学(門田修平著)
しかし、現在では「外国語学習の王道」に近似した「ほとんど王道といえる方法」はかなりの程度わかってきています。
これを利用しない手はありません。これが本書執筆の第一の目的です。
ここで言う王道とは、まさにシャドーイングと音読のことです。
実際にはシャドーイングはこんな感じでやります↓
音読はシャドーイングで全然付いていけない部分を、しっかりテキストを見ながら音読して、シャドーイングにリベンジする感じです。
音読をしてからシャドーイングをすると音声に付いていきやすくなります。
シャドーイングする対象は、初心者の場合、公式問題集がおすすめです。
公式問題集では本番と同じナレーターが音声を吹き込んでいるため、このナレーターに慣れるのが一番手っ取り早いです。
発音からシャドーイングまで、地道な積み重ねの連続ですが、これを真剣にやるだけで、700点まで行けます!←実体験
各Partの傾向と対策 | 消去法が大事
TOEICの各Partの傾向と対策について、ここで少し解説しておきます。
すべてに共通していることとして、TOEICにおいて消去法は本当に大事です。
微妙な選択肢も多いので、マークするときは必ず消去法でいきましょう!
Part1
写真を正しく説明している選択肢を選ぶ問題で、奇をてらった難問も少ないため、初心者でも点数を稼ぎやすいと思います。
基本的な対策としては、シャドーイング+音読だけで十分ですが、時間があればディクテーションもやるとさらに効果的です!
ディクテーションは音声を文字起こしする学習方法で、音への感度が高まってリスニング力を高めてくれます。
Part2
一問一答タイプで、英語の音声に対して適切な返答を選ぶ問題です。
対策としては、シャドーイング+音読、時間があればディクテーションも、というPart1と同じで構いません。
全部聞き取れても選択肢で迷う問題もある難しいPartです。公式問題集でまずは問題演習を積みましょう!
関連記事 TOEIC part2勉強法 | 対策のコツを解説!
Part3, 4
短めの会話を聞いて、その会話の内容についての適切な内容を選ぶ問題です。
初心者には非常に難しいPartで、私も初心者の頃は大嫌いでした。
設問の先読みなどコツはありますが、結局リスニング力の勝負なので、シャドーイング+音読を頑張りましょう!
Part5, 6
文法・語法問題が中心で、Part7に時間的余裕を作るため、スピード感を持って解く必要があります。
上記で解説したように、文法的な基本が身についていれば、あとは問題演習で出題パターンに慣れていけばOK。
初心者でも得点源にできるパートなので、基本をまずはしっかり身につけましょう!
Part7
長文読解はリスニングと並んで初心者にはタイムマネジメントの面でとても難しいパートですし、700点レベルでも依然難しいと思います。
基本的な対策は上記に解説したとおりで、地道に日頃から長文を読むことに親しんでいくしかありません。
初心者はまず、時間をかけてでもきちんと読めることを目指しましょう!
関連記事 【TOEIC part7対策】長文読解の勉強法とおすすめ本
スコア別に解説【勉強法、目標勉強時間、挫折ポイント】
ここではスコア別に
- どんな勉強をしたらいいのか
- そのスコアに到達するためにどれくらい勉強時間が必要か
- そのスコアで挫折しやすいポイント
について解説していきます!
ご自身の現在のスコアと照らし合わせながら、読み進めてみてくださいね!
TOEIC400点 | ~500時間
- 必要な学習:単語や発音などの基礎固め
- 400点取得に必要な勉強時間:~500時間
- 不安・挫折ポイント:スコアが伸びない、伸びる気がしない
TOEIC400点の状況としては、まだリスニングはほとんどできないし、リーディングもいつも時間切れ、といった状況だと思います。
スコアが思うように伸びない、と悩んでいる人も多いはずです。
私もこの時期、単語帳も発音学習もだいたい終わっていましたが、満を持して受けたTOEICは依然として400点台でした。
このスコアだと伸びにくいのは普通なので、不安になりすぎず、単語や発音など基礎をしっかり固めましょう!
TOEIC500点 | ~600時間
- 必要な学習:基礎学習を継続する
- 500点取得に必要な勉強時間:~600時間
- 不安・挫折ポイント:思った以上に伸びない
私が500点を突破したのは、発音学習を卒業し、シャドーイングを始めたあたりです。
発音もかなりマスターして、音の聞こえ方も変わってきた実感があるのに、スコアはなかなか伸びてくれません。
リーディングも時間をかければそれなりに読めるのに、時間切れでPart7で大量失点みたいな感じ。
勉強法自体が間違っていなければ、スコアは必ず伸びますので、辛抱強く勉強しましょう!
TOEIC600点 | ~800時間
- 必要な学習:実践的な学習を中心に
- 600点取得に必要な勉強時間:~800時間
- 不安・挫折ポイント:もっと多くの問題集をやるべきか
600点を超えてくると、いよいよこれまでの基礎学習が一気に花開いてきている証拠です。
この頃に私がやっていたのは、
- リスニングは発音を大切にして、公式問題集を使ってシャドーイングをする
- リーディングは問題演習を中心に
この時期に私は、いろんな新しい問題集に手を出していましたが、これは失敗だったと思っています。
何度も復習してこそ知識が定着して意味があるので、復習に手が回らないほど沢山の問題集に手を出すのは非効率です。
問題演習は公式問題集(3冊程度)+1冊でちょうどいいと思います。
TOEIC700点 | ~1000時間
- 必要な学習:問題演習を中心に
- 700点取得に必要な勉強時間:~1000時間
- 不安・挫折ポイント:ほぼ無し
TOEIC600点と700点は地続きなので、人によってはすぐに到達できるはずです。
私も600点⇒700点はわりと苦労せずに到達できました。
やるべきことは600点を目指すときと同じですし、あとは毎日勉強を継続できるかどうかだけだと思います。
600点取れる人は基礎がしっかりしてますし、自信を持って勉強を続けてください!700点はすぐそこですよ!
初心者によくある質問・心配 | 初めてのTOEIC
英語初心者が独学でTOEICの勉強をする場合、不安なことや心配がたくさんありますよね。
ここでは、実際に私が初心者だった頃に感じていた不安や、誰かに聞いてみたかったことをまとめて解説します。
スコアに直結する有益な情報もあるので、ぜひ参考にしてください!
独学で本当に上達するのか不安
独学している人で一番不安な点はこれだと思います。
私も最初の半年でスコアが400点台から全然伸びなかったあたりで、すごく不安になりました。
上記で解説しているように、TOEICは正しい勉強をしていても、勉強時間とスコアは比例しません。
私は完全独学でしたし、独学でも全然OKです!ただ勉強をする過程で非効率になったり、1年ぐらいかかることだけは理解しておきましょう!
単語が覚えられない
覚えられなくて普通です!笑
私もそうでしたが、1回や2回勉強しただけではすぐに忘れます。
何度も復習することが大切なのですが、ポイントは1周に時間をかけすぎないことです。
これは人気講師やネット上で有名な英語の達人を含めて、ほぼ皆同じことを言っています。
単語は忘れることを前提に、1周の時間を短く、その分1周でも多く復習するようにしましょう!
関連記事 900点まで使えるTOEICおすすめ単語帳 | 勉強法も解説!
リーディングでいつも時間切れになる
これは英語力の問題もあるので、ある程度やむを得ないです。
私もTOEIC600点ぐらいまでは毎回時間が足りず、最後塗り絵になってました。
解決策は上記で解説したリーディングパートの勉強を着実にやるほか、マークシート用鉛筆を使う方法も効果的です。
マークシート用鉛筆を使うだけでマークする時間が2分近く短縮できるので、絶対に使った方がいいですよ。
忙しくて勉強する時間がない
おすすめはコマ切れのスキマ時間を徹底的に活用することです。
社会人の方は仕事をしながらの勉強なので、勉強時間の捻出に苦労していると思います。
私も当時、寝る時間と仕事の時間以外の “何もしていなかった” 時間を勉強時間に変えて、平日でも毎日2時間は勉強していました。
- 朝の通勤の車の中 ⇒ リスニング
- 会社の昼休み ⇒ 単語の暗記
- テレビを見たりスマホを見る時間 ⇒ 勉強時間に変える
覚えることが多すぎて復習しきれない
学生時代の一夜漬け感覚で、前日と当日に一気に復習するのがおすすめです。
英語は基本的に最後は暗記するしかないので、覚えることがどうしても多くなりがちです。
特に単語は単語帳をやって終わりではなく、問題演習でも次々に知らない単語が出てきますよね。
私の場合、復習すべきこと(主に単語。熟語)を1つのペーパーにまとめて、それを試験会場に持って行くようにしています。
効率的に総復習できるし、直前に目を通すだけで、試験中に「あーこれ勉強したのになぁ…何だっけ?」みたいな事態を防げます!
試験後は何か復習した方がいいのか?
私の場合、ほとんどしていません。
本当はした方が良いに決まっているんですが、TOEICは問題用紙を持ち帰れないので、物理的に復習できません。
私がしていた唯一の復習は、試験中に「あーあれ何だっけ?」みたいになった単語を、試験後に調べる程度です。
試験の結果表(通称:アビメ)では、Partごとの正答率をフィードバックされますが、あれも参考程度でいいと思います。
試験で感じた悔しさをバネに、勉強のモチベーションに繋げる方が復習よりも大事です。
関連記事 TOEICの結果通知 (通称 アビメ) で見るポイントと活用法
【事実】独学の再現性が低い理由 | 後悔しないために
どんな難しい試験でも独学はできますが、独学が本質的に非効率になりやすい理由は知っておきましょう。
これだけ情報過多な時代に、英語の勉強法なんてネットでも有益な情報が沢山あります。
この記事でも、実体験をもとに自信を持って書いていますが、私と同じように1年半で700点が取れるかどうかは保証できません。
以下のように、挙げればキリがないくらい、人によって違う不確定要素があるからです。
- 同じ勉強をするのでも、学習の質・密度・集中力の度合い
- どのくらいのペースで何回復習するか
- 苦手とする分野(リスニング、文法、長文など)
- 学生時代の英語の学力と、現時点でどの程度覚えているか
TOEICを勉強する人は転職、昇進、留学など、ある程度期限があって、必要に迫られて勉強する人が大半だと思います。
その目標において、1年以上の猶予があるなら、独学がおすすめです。
しかし期限が1年や半年と決まっていて、しかもその期限までに必ず特定のスコアが必要なのであれば、独学ではリスクがあることも覚悟しておきましょう。
今は独学を安価でサポートするサービスもあります。
どちらを選ぶかは状況次第ですが、後で後悔しないように、必ず目標と期限から逆算して決めましょう!
これを読んでいる皆さんが、TOEICで目標を達成できることを願っています!